時代小説●文庫新刊情報|2020年10月上旬の新刊(1日→10日)
2020年10月1日から10月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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今月は楽しみな新刊ラッシュで、書籍代の捻出に、早くも頭を悩ませています。
ポプラ文庫から出る、鷹山悠(たかやまゆう)さんの『隠れ町飛脚 三十日屋』に注目しています。
著者は、第9回ポプラ社小説新人賞・奨励賞を受賞し、本作でデビュー。
お上の許しを得ずに、こっそり営んでいる、ちょっと不思議な飛脚屋を描いた人情もの。
小学館文庫からも楽しみな新刊が出ます。
金子成人さんの『付添い屋・六平太 猫又の巻 祟られ女』は、大人気人情時代小説シリーズの第14作。今回の帯の言葉は、松坂慶子さんのようです。
篠綾子さんの『たまもかる 万葉集歌解き譚』は、万葉集と謎解きが楽しめる、好評シリーズの第2作です。
幻冬舎時代小説文庫からは、安部龍太郎さんの『家康(四)甲州征伐』が刊行されます。
宿敵・武田との不気味なにらみ合いが続く中、勝頼の謀略が息子・信康に迫ります。妻子との悲しき決別へ。戦国大河小説第4弾。
朝日文庫から出る、葉室麟さんの『風のかたみ』は、女たちの執念を描いた時代小説。
上意討ちにあった、豊後安見藩一門衆筆頭の佐野了禅。女医師・伊都子は目付方の密命を受け、佐野家の女人たちが暮らす白鷺屋敷に送り込まれた……。
文春文庫の新刊は、どれから読むか目移りしそうなタイトルが並びます。
風野真知雄さんの『耳袋秘帖 眠れない凶四郎(四)』。
名奉行根岸肥前守の命により、不眠症がいまだ治らない土久呂凶四郎は江戸の夜を巡ります。今度の魔物は一体何?
山本一力さんの『牛天神 損料屋喜八郎始末控え』。
深川に巨大な安売り市場が出来、このままでは地元の店が打撃を受けてしまいます。
損料屋喜八郎シリーズの第4弾。
千野隆司さんの『出世商人 (一)』。
急逝した父が遺した、借財まみれの小さな艾屋の再建を志した文吉は、荒波を乗り越え立派な商人への道を歩み始めました。
書き下ろし時代小説の名手、千野さんが文春文庫に登場!
安部龍太郎さんの『宗麟の海』。
信長に先んじて海外貿易を行い、軍事力と知略で九州六か国を制覇した若き日の大友宗麟を描く長編小説。
谷津矢車さんの『おもちゃ絵芳藤』。
江戸の大絵師、歌川国芳の弟子で、おもちゃ絵で知られる芳藤をはじめ、月岡芳年、落合芳幾、かつては一門だった河鍋暁斎らの幕末から明治の苦闘を描く長編小説。
コスミック・時代文庫の新刊、山田剛さんの『お助け裏同心 重蔵組』は、痛快人情小説。
元北町奉行所同心五十坂重蔵は仲間を集めて、一度は解決した事件に挑む、私設の奉行所「重蔵組」を結成した。
ハヤカワ時代ミステリ文庫の新刊も要チェック。
出水千春さんの『吉原美味草紙 懐かしのだご汁』。
吉原の妓楼・佐野槌屋の台所で働く、楼主の弟の奸計で佐野槌屋を追い出されて、不味さで知られる居酒屋で働くことに。シリーズ第2弾。
志坂圭さんの『姉さま河岸見世相談処』。
元花魁の七尾姉さんが、吉原で起こった難事を解決していく人情時代小説。
吉原の花魁を主人公とした『滔々と紅』で注目される著者の最新作。
毎日新聞出版の新レーベル、毎日文庫から、佐々木譲さんの『英龍伝』が出ます。
幕末の名代官、伊豆韮山代官・江川太郎左衛門英龍の生涯を描いた長編小説。『武揚伝』『くろふね』に続く、幕臣三部作の完結編です。
!おすすめ度
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■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし
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