時代小説●文庫新刊情報|2020年4月中旬の新刊(11日→20日)
緊急事態宣言の発令にともなって、大型書店の休業や新刊の刊行予定が遅延することがあります。ご了承ください。
2020年4月11日から4月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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光文社文庫から、辻堂魁さんの『夜叉萬同心 風雪挽歌』が刊行されます。
北町奉行が異例の若さで定廻り同心に抜擢した、萬七蔵。袖の下を使った出世だと噂が広がる中、深川の貸元が何者かに殺害される。七蔵はあと一歩まで下手人を追い詰めるが……。
今月も、講談社文庫の新刊が楽しみです。
門井慶喜さんの『銀河鉄道の父』は、第158回直木賞受賞作の待望の文庫化です。天才・宮沢賢治を、父・政次郎の目を通して描いた作品です。
風野真知雄さんの『潜入 味見方同心(二) 陰膳だらけの宴』は、人気シリーズの続編「潜入編」の第2弾です。将軍暗殺の企てを探るため、魚之進は南町奉行・筒井和泉守に連れられて生まれて初めて江戸城に入ります。
時代小説文庫からは、岡本さとるさんの『胎動 熱血一刀流(二)』が出ます。
自らの道場を開いた小野派一刀流の剣客・中西忠太は、来るべき仕合に勝つことを目指し、剣術に明け暮れる充実の日々を過ごしていた。剣豪人情小説第二巻です。
佐々木功(ささきこう)さんの『家康の猛き者たち 三方ヶ原合戦録』は、愛槍「蜻蛉切」を操る徳川軍団随一の武者、本多平八郎忠勝を描くエンターテインメント歴史時代小説です。
双葉文庫の新刊も注目です。
岡田秀文さんの『足利兄弟』。
室町幕府を開いた足利尊氏と彼を支えた弟・直義。北条家から尊氏に嫁ぎ、夫によって実家を滅ぼされた妻・登子の視点で描く長編歴史小説です。
鳴神響一さんの『エスパーニャのサムライ 天の女王』。
17世紀、エスパニア(スペイン)の地を踏んだ慶長遣欧使節のなかに、彼の地に止まった二人のサムライがいました。現代セビーリャと絢爛たる往時のマドリードを舞台に描く歴史冒険活劇です。
祥伝社文庫から出る、木村忠啓さんの『虹かかる』が楽しみです。素浪人、手妻師、花火師、隠居老人などくせ者だらけの七人の男が、四百人の軍勢と戦う、書き下ろし時代小説。
今月の集英社文庫もホットです。
梶よう子さんの『花しぐれ 御薬園同心 水上草介』。
草花栽培、生薬精製につとめる御薬園同心・水上草介を主人公に、幕末の江戸を舞台に繰り広げられる、青春時代小説シリーズ最終刊です。
細谷正充さんの編による『新選組傑作選 誠の旗がゆく』は、2003年に刊行された、新選組小説アンソロジーの新装版です。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし
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