時代小説●文庫新刊情報|2023年3月上旬の新刊(1日→10日)
2023年3月1日から3月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
→新刊情報リストを見る
PHP文芸文庫
畠山健二さんの『本所おけら長屋(二十)』
江戸は本所亀沢町の「おけら長屋」を舞台にした笑いと涙の人情物語。
ある日、おけら長屋の万造と恋仲である医師・お満に、長崎留学の話が持ち上がります。最低三年は長崎で学ぶ必要があると聞き、お満は思い悩みました。一方、両親に捨てられたと思っていた万造に母親の手がかりが見つかり、長屋の住人たちは奔走します……。
大人気シリーズ、ついに完結か!?
知野みさきさんの『仇持ち 町医・栗山庵の弟子日録(一)』
兄の復讐のため、江戸に出てきたお凛。仇に近づく手段として、凄腕の町医者・千歳の助手となりますが――。待望の人情時代小説のシリーズ、開幕。
夏山かほるさんの『新・紫式部日記』
藤式部(紫式部)は、幼少のころより漢籍に親しみ、物語を綴るようになりますが、政変で父が失脚、一家は凋落の憂き目に。しかし、彼女の書く「源氏物語」が藤原道長の目にとまり、中宮彰子に仕えるよう命じられます。喜ぶ藤式部だったが、源氏物語が人気を博すにつれ、道長が権力を握るための深謀に巻き込まれることになり……。
第11回日経小説大賞受賞作。
文春文庫
西條奈加さんの『わかれ縁 狸穴屋お始末日記』
定職にもつかずに浮気と借金を繰り返す、最低亭主から逃げた女房絵乃は江戸の離縁請負人のもとで働くことに。一筋縄ではいかない依頼を解決しながら、自らの離縁を目指しますが……。
夢枕獏さん、蝉谷めぐ実さんの他の『妖異幻怪 陰陽師・安倍晴明トリビュート』
稀代の陰陽師・安倍晴明が様々な怪異に挑む「陰陽師」シリーズ。著者による傑作短編に加え、蝉谷みぐ実さん、谷津矢車さん、上田早夕里さん、武川佑さんといった新進気鋭の作家4人が新たな「陰陽師」の物語を紡いでいきます。怖くて美しい「陰陽師」の世界が凝縮した一冊。
幻冬舎時代小説文庫
藤原緋沙子さんの『秘め事おたつ四 春よ来い』
両国の稲荷長屋で金貸しを営むおたつには、もうひとつの顔がありました。それは花岡藩・奥女中の総取締役。跡目争いに巻き込まれ行方知れずとなった側室の息子・吉次朗の安否を探るため、身分を偽り暮らしているのでした。青茶婆として市井にすっかり馴染んでいるおたつの元に、ある日、病床に伏す藩主忠道から使者が訪れまするが……。人気シリーズ第4弾。
徳間文庫
橘かがりさんの『女スパイ鄭蘋茹(テンピンルー)の死』
1941年上海。日本軍傀儡の特務工作機関「ジェスフィールド76」主任、丁黙邨を暗殺せよ。
美貌の女スパイ鄭蘋茹(テンピンルー)に指令が下りました。日本人の母と中国人の父。二つの祖国に引き裂かれながら、非情なテロルに身を投じた女性の胸中に去来したものは……。
戦時下の中国上海を舞台にしたスパイサスペンス。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし
↑ 新刊情報Topへ|← 2023年2月の新刊 下(21日→月末)|2023年3月の新刊 中(11日→20日) →