時代小説●文庫新刊情報|2022年12月上旬の新刊(1日→10日)
2022年12月1日から12月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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文芸社文庫
白蔵盈太さんの『義経じゃないほうの源平合戦』
打倒平家に燃え勇猛果敢に切り込んでいく弟の義経を横目に、兄への報告を怠らず、兵糧を気にする自分の、なんと情けないことでしょうか。知略家の頼朝と軍略家の義経、二人の天才に挟まれた凡人総大将、源範頼の生きる道を描く長編小説。
ポプラ文庫
相田美紅さんの『呪われ少将の交遊録』
第11回ポプラ社小説新人賞・奨励賞受賞作。
見合い相手を人ではない何かに殺害された清川尚成。心を病んだ尚成を見かねて叔母が呼び寄せたのは、凄腕の呪術師・福治。都の伝説ともいえる福治は尚成を引き連れて謎の解明に乗り出しますが……。
クールな凄腕呪術師と、お人よしの少将が繰り広げる、平安あやかし物語。
小学館文庫
谷津矢車さんの『しょったれ半蔵』
伊賀忍者、服部半蔵保長の長男・正成は、家を継ぐべく育てられました。しかし正成は、影に生きる忍びではなく、太陽の下、正々堂々と戦う武士になると心に決めて家を飛び出してしまいます。
時は流れ、渡辺守綱の家で修行を積んだ正成は上ノ郷城で初陣を迎えました。戦場で密命を帯びた父・保長が殺され、忍びの服部家を継ぐよう主君・松平元康に命じられてしまういました。
井原忠政さんの『姉川忠義 北近江合戦心得 (一) 』
弓の名人・遠藤与一郎と、元山賊の頭目で郎党・武原弁造は、主君・浅井長政から嫡男万福丸を託されて、与五郎と改名させて弟に仕立てて、小谷城脱出を決行します。天正元年(、三人は敦賀を目指して出立しました。
主君と父の仇、織田信長を討つべく、若き弓の名手と元山賊の頭目が戦国の世を駆け抜ける痛快戦国小説。
文春文庫
上田秀人さんの『本意に非ず』
主信長を討った明智光秀、極悪の者と忌み嫌われた松永久秀、父を死なせ弟を殺した伊達政宗、火付盗賊改方で生涯を終えた長谷川平蔵……。歴史の流れの中で、理想や志と裏腹な決意をせねばならなかった男たちの無念と後悔を描く歴史小説集です。
幻冬舎時代小説文庫
安部龍太郎さんの『家康(七)秀吉との和睦』
小牧・長久手の戦いで大勝した信雄・家康軍。家康は、歓喜の中にも戦への悲しさが拭えず「欣求浄土」への想いを新たにしますが、秀吉の知略はそんな理想をも呑み込もうとしていました。信雄が関白秀吉に取り込まれ、大義名分を失った家康はじわじわと窮地に立たされました。さらに天正大地震が襲い……。戦国大河シリーズ第7巻。
金子成人さんの『小梅のとっちめ灸(二) からす天狗』
近頃の江戸は、武家屋敷から高価な品を盗んで天下に 晒さらす「からす天狗」の噂でもちきりです。町人の贅沢を禁じるお触れに辟易していた庶民は「義賊が現れた」と大盛り上がり。からす天狗は何者で、目的は何なのでしょうか? おせっかい焼きな灸師の小梅にだけは心当たりがありました。
腕も度胸も超一流、女灸師が巨悪に立ち向かうシリーズ第2弾。
村木嵐さんの『せきれいの詩』
開国に揺れる幕末の江戸。成瀬家の美貌の姫・澪は、幼馴染の陸ノ介のもとに押しかけ、妻になりました。洗濯も炊事も不得手な澪ですが、無口だが優しい陸ノ介を一途に信じ、支え続けます。
高須家の四男である陸ノ介は命の恩人である兄慶勝とともに“徳川を終わらせる”難事に取りかかります。魑魅魍魎が跋扈する幕府と朝廷の狭間で、翻弄されながらも愛と信義を貫く夫婦の姿を繊細に活写した時代小説。
幻冬舎時代小説文庫
あさのあつこさんの『風を結う 針と剣 縫箔屋事件帖』
深川の縫箔屋・丸仙を訪れた町医者の宗徳は、職人の一居の姿を目にした瞬間「亡くなった知人に似ている」と取り乱し、直後に謎の死を遂げます。
宗徳は一居の過去を知っていたのでしょうか。剣術を愛する丸仙の娘・おちえ。武家に生まれながら、刺?の道を歩む一居。ふたりの葛藤と成長をみずみずしい筆致で描く時代青春ミステリーシリーズ〈針と剣〉第2弾です。
徳間文庫
上田秀人さんの『隠密鑑定秘禄二 恩讐』
諸大名の人事評価記「土芥寇讎記」。五代将軍綱吉の頃に編纂された、その書物の新版作成のため、小人目付、射貫大伍が調査役に抜擢されました。
自身の権力基盤を強化すべく、完成を急がせる将軍家斉。しかし右も左もわからぬ大伍は苦戦を強いられます。
そんな中、将軍の居室である御用の間が何者かに探られるという不審事が起こり、。下手人探索という新たな命が大伍に下されました。
ハヤカワ時代ミステリ文庫
伍代圭佑さんの『江戸留守居役 浦会 白河対浦会』高瀬桜之助は浦会の一人として、正義の名の下に人を斬ることに疑問を感じていました。権力を握る松平定信は桜之助たちを潰そうと……。シリーズ第3弾。
!おすすめ度
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■:新装版/復刊
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◎:文庫書き下ろし
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