時代小説●文庫新刊情報|2022年10月中旬の新刊(11日→20日)
2022年10月11日から10月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
→新刊情報リストを見る
双葉文庫
馳月基矢さんの『拙者、妹がおりまして(7)』
矢島与一郎は箱根で道場を開いている剣術仲間の招待を受けて、与一郎、師範代の龍治をはじめ、門下生の将太ら矢島道場の面々、さらに勇実や千紘、菊香までもが加わって、箱根路へ。お参りや温泉も楽しむ物見遊山の旅のはずが。一転、てんやわんやの大騒動に。
時代小説文庫
井原忠政さんの『人撃ち稼業』
時は天保十二年。丹沢で熊獲り名人と呼ばれている玄蔵は、女房とふたりの子どもと共に幸せに暮らしていました。ところが、御公儀徒目付の多羅尾と名乗る武士が突然玄蔵の元にやって来て、「お前、江戸に出て武家奉公をしてみないか」と言いました。
家族を脅され、玄蔵は、泣く泣く多羅尾と共に江戸へ……。
「三河雑兵心得」の作者の書き下ろし時代小説、新シリーズ。
汀こるものさんの『煮売屋なびきの謎解き仕度』
なびきは幼い頃に親兄弟とはぐれ、神田に煮売屋を営む久蔵に引き取られました。
養親の久蔵が富士のお山でのご来光を拝むために旅立ち、十四歳のなびきが間口二間で二階建ての店を任されます。
料理の腕で店の切り盛りは何とかなるものの、なびきを悩ませるのは、店に持ち込まれるお客たちの事件や謎でした。
美味しい料理と事件の謎が彩る、江戸前ミステリーの誕生。
今村翔吾さんの『風待ちの四傑 くらまし屋稼業』
は、2022年11月2日発売予定に変更になりました。
講談社文庫
和久井清水さんの『かなりあ堂迷鳥草子』
赤ん坊の幽霊が出る噂の真相、盗まれた八百屋の売り上げの行方、婚約者の父が犯した重罪の理由……、
小さな飼鳥屋「かなりあ堂」の周囲で起きる「謎」の数々を、兄想いでお転婆な十六歳、お遥が解き明かしていきます。
江戸の「鳥」たちが謎をよぶ時代ミステリー。
柏井壽さんの『京都四条 月岡サヨの小鍋茶屋』
幕末の京都、古寺『清壽庵』の境内にある「小鍋茶屋」は、月岡サヨがひとりで切り盛りする料理店です。昼は行列必至のおにぎり屋として繁盛し、夜は一日一組限定の鍋料理で口の肥えた客を満足させていました。
不穏な情勢のもと、逸品料理で心の安らぎを得た名だたる志士らがサヨに語る思いとは。ドラマ化『鴨川食堂』の人気作家、初めての幕末時代小説です。
泉ゆたかさんの『お江戸けもの医 毛玉堂』
谷中感応寺の境内に居を構える「毛玉堂」は、けもの専門の養生所です。腕は確かだが不愛想な医者の凌雲と、しっかりもので動物好きなお美津を頼りに、今日も問題を抱えた動物たちがやってきます。治療を通して浮かびあがる、人と動物の温かな絆は、悩める飼い主たちの心も癒していき……。
集英社文庫
安部龍太郎さんの『蝦夷太平記 十三の海鳴り』
鎌倉末期。蝦夷管領、安藤又太郎季長の三男・新九郎は、出羽の叛乱を鎮圧せよと命じられました。出陣を前に、叛乱の調査をした新九郎は、首謀者が叔父の安藤五郎季久であることを突き止めました。
天皇方の父季長と幕府方を標榜する叔父季久。二人の間で揺れる新九郎だったが、やがて大きな時代の流れは押し寄せ、北朝と南朝に分かれて争いを続ける都と連動する形で、東北にも大規模な戦の影が迫まります。
鎌倉時代から南北朝時代にかけてを描く本格歴史小説。
澤田瞳子さんの『吼えろ道真 大宰府の詩』
京から大宰府に左遷されたが、書画骨董の目利きを愉しむようになった道真。朝廷への献上品が贋作と知り……。『泣くな道真』に続く、ユーモラスな歴史小説「大宰府の詩」シリーズ第2作。
吉川永青さんの『家康が最も恐れた男たち』
2023年大河ドラマ「どうする家康」の主人公・徳川家康。彼は臆病者だから天下を取れた!? 新たな切り口で実像に迫る連作短編。戦国小説の名手が放つ、家康小説の決定版です。
小島環さんの『泣き娘』
中国唐代を舞台に、女装姿で人の死を悼む哭女(泣き娘)を務める少年・燕飛の苦悩と成長、そして貴族の青年・青蘭との友情を描く、歴史青春ミステリーです。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし
↑ 新刊情報Topへ|← 2022年10月の新刊 上(1日→10日)|2022年10月の新刊 下(21日→月末) →