文庫●2021年9月中旬の新刊

時代小説●文庫新刊情報｜2021年9月中旬の新刊（11日→20日）

2021年9月11日から9月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
→新刊情報リストを見る

今月も、講談社文庫の新刊が楽しみです。

朝井まかてさんの『草々不一』。
妻を失った漢字が苦手な隠居侍が、亡き妻が残した手紙が読めずに、その手紙を読むために手習塾に通い始める、表題作をはじめ、武家社会に題材をとった８つの短編小説を収録。

岡本さとるさんの『雨やどり駕籠屋春秋新三と太十』。
身投げする女を助けた駕籠舁き・太十。何やら訳ありで、凶賊からも狙われます。太十は相棒の新三と暗躍します……。正義が胸を打つシリーズ第三弾。

集英社文庫の新刊もぜひ読みたいです。

野口卓さんの『梟の来る庭めおと相談屋奮闘記』。
幼馴染のために、めおと相談屋を営む信吾と波乃の夫婦が奮闘する話、珍しい鳥をめぐる話、そして波乃の世話係モトとのお別れなど。喜怒哀楽が詰まった青春時代小説です。

竹田真砂子さんの『白春』。
元禄十四年三月十四日、江戸城松の廊下での刃傷から続く赤穂事件。揺れる家中を、一人の少女の視点から描く長編時代小説。2003年、第9回中山義秀文学賞作。

角川文庫からは、澤田瞳子さんの『龍華記』が刊行されます。
平家が繁栄を極める平安末期。高貴な生まれながら、興福寺の僧兵に身を置く、範長を主人公に、平家による南都焼討を描く長編歴史小説です。

！おすすめ度
★：読みたい／入手したい
■：新装版／復刊
♪ ：気になる／チェックしたい
◎：文庫書き下ろし

●9月11日発売　河出書房新社・KAWADE夢文庫
	『北条義時と鎌倉幕府がよくわかる本』	歴史の謎を探る会編
	『遊女と遊郭の色世界』	博学こだわり?楽部編
●9月13日発売　講談社・講談社文芸文庫
	『外は、良寛。』	松岡正剛
●9月13日発売　筑摩書房・ちくま学芸文庫
	『日本資本主義の群像: 人物財界史』	栂井義雄
	『インド洋海域世界の歴史: 人の移動と交流のクロス・ロード』	家島彦一
●9月13日発売　筑摩書房・ちくま文庫
♪	『楠勝平コレクション: 山岸凉子と読む』	楠勝平
♪	『杉浦日向子ベスト・エッセイ』	杉浦日向子
●9月14日発売　光文社・光文社文庫
♪	『陽はまた昇る　夢舞台なみだ通り』	倉阪鬼一郎
■	『優しい嘘　くらがり同心裁許帳』	井川香四郎
♪	『白浪五人女　日暮左近事件帖』	藤井邦夫
■	『地獄の釜』	鈴木英治
♪	『橋場の渡し　名残の飯』	伊多波碧
♪	『魚籃坂の成敗　新・木戸番影始末』	喜安幸夫
■	『鬼役(壱) 新装版』	坂岡真
♪	『鬼の壺: 九十九字ふしぎ屋商い中』	霜島けい
●9月15日発売　PHP研究所・PHP文芸文庫
♪	『文蔵2021.10』	「文蔵」編集部編
●9月15日発売　講談社・講談社文庫
★	『草々不一』	朝井まかて
♪	『千石の夢公家武者信平ことはじめ(五)』	佐々木裕一
★	『雨やどり駕籠屋春秋新三と太十』	岡本さとる
●9月17日発売　集英社・集英社文庫
★	『梟の来る庭めおと相談屋奮闘記』	野口卓
★	『白春』 →記事：「2021年9月上旬の新刊（文庫）」をアップ	竹田真砂子
●9月17日発売　集英社・集英社オレンジ文庫
	『平安あや解き草紙 ~この惑い、散る桜花のごとく~』	小田菜摘
●9月17日発売　岩波書店・岩波文庫
	『源氏物語蜻蛉-夢浮橋索引 (九)』	柳井滋、室伏信助他校訂
●9月18日発売　KADOKAWA・角川ソフィア文庫
	『増補日本古代文学入門』	三浦佑之
	『権記ビギナーズ・クラシックス日本の古典』	藤原行成
	『小泉八雲日本美と霊性の発見者』	池田雅之
●9月18日発売　KADOKAWA・角川文庫
■	『奸婦にあらず』	諸田玲子
★	『龍華記』	澤田瞳子
♪	『高家表裏譚4 謁見』	上田秀人
♪	『金魚の縁新・大江戸定年組』	風野真知雄