時代小説●文庫新刊情報|2021年2月中旬の新刊(11日→20日)
2021年2月11日から2月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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創元推理文庫から刊行される、山本巧次さんの『開化鉄道探偵』に注目しています。
明治12年。元八丁堀同心の草壁賢吾は、鉄道局局長・井上勝の命を受けて、建設中の鉄道の工事現場で続発している、不審な事件の調査する依頼を受けました。明治の鉄道ミステリーです。
ハルキ文庫・時代小説文庫から、高田郁さんの『あきない世傳 金と銀(十) 合流篇』が出ます。
呉服太物商でありながら、呉服仲間を追われ、呉服商いを断念した五鈴屋江戸本店。しかしながら、幸や奉公人たちは、新たな商運の芽生えを信じ、職人たちと知恵を寄せ合って、これまでにない浴衣地の開発に挑みます。
講談社文庫の新刊は、今月も注目作がいっぱいです。
風野真知雄さんの『潜入 味見方同心(三) 五右衛門の鍋』。
大泥棒たちが集まる秘密の会で供される「五右衛門鍋」は驚くほどにうまいらしい。鍋から導き出した驚天動地の悪事とは? 「味見方同心」シリーズ潜入篇第三弾
岡本さとるさんの『質屋の娘 駕籠屋春秋 新三と太十』。
乗って安心と大評判の新三と太十が舁く駕籠に思わぬ依頼。悪評絶えない男に拐かされた質屋の娘を救い出し、運ぶというもの。無事に親許へ届けた二人でしたが、後日、娘と軟禁男の密会を目撃してしまいます。
夏原エヰジさんの『Cocoon3 幽世の祈り』。
瑠璃を吉原に売った義理の兄は、「黒雲」と敵対する組織・鳩飼いの一員でした。黒雲はなんのために存在しているのか。昼は花魁、夜は鬼斬り。瑠璃が活躍する、和風ファンタジー第3弾!
岩井三四二さんの『室町もののけ草紙』が、集英社文庫から出ます。
室町末期。ふと人心に魔が差す様子を、もののけの所業になぞらえた短編小説集。8代将軍足利義政の妻・日野富子を中心に、彼女にかかわる男たちを描きます。『天魔の所業、 もっての外なり』を改題して文庫化したもの。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし
●2月12日発売 講談社・講談社学術文庫 | |||||
『中国の歴史8 疾駆する草原の征服者 遼 西夏 金 元』 | 杉山正明 | ||||
●2月12日発売 東京創元社・創元推理文庫 | |||||
★ | 『開化鉄道探偵』 →記事:明治の鉄道黎明期に起こる怪事件に、元八丁堀同心が挑む |
山本巧次 | |||
●2月12日発売 河出書房新社・KAWADE夢文庫 | |||||
『逆転無罪!日本史をザワつかせた悪人たち』 | 河合敦 | ||||
●2月12日発売 大和書房・だいわ文庫 | |||||
『こんなに面白かった日本神話』 | 松前健 | ||||
●2月13日発売 筑摩書房・ちくま学芸文庫 | |||||
『比較歴史制度分析 上』 | アブナー・グライフ | ||||
『比較歴史制度分析 下』 | アブナー・グライフ | ||||
●2月15日発売 角川春樹事務所・ハルキ文庫 | |||||
★ | 『あきない世傳 金と銀(十) 合流篇』 →記事:「2021年2月中旬の新刊(文庫)」をアップ →記事:江戸の街に木綿の橋を架けたい、五鈴屋に最高の好機の到来!? |
高田郁 | |||
●2月15日発売 講談社・講談社文庫 | |||||
★ | 『潜入 味見方同心(三) 五右衛門の鍋』 →記事:将軍暗殺計画を探る魚之進、大奥潜入で珍奇な料理に遭遇 |
風野真知雄 | |||
★ | 『質屋の娘 駕籠屋春秋 新三と太十』 | 岡本さとる | |||
♪ | 『四谷の弁慶 公家武者信平ことはじめ(三)』 | 佐々木裕一 | |||
♪ | 『罰当り 大江戸閻魔帳(五)』 | 藤井邦夫 | |||
★ | 『Cocoon3 幽世の祈り』 | 夏原エヰジ | |||
♪ | 『帰蝶さまがヤバい 2』 | 神楽坂淳 | |||
●2月18日発売 PHP研究所・PHP文芸文庫 | |||||
♪ | 『文蔵2021.3』 →記事:『文蔵2021.3』特集は、小説に見る「新しい働き方」 |
「文蔵」編集部編集 | |||
●2月19日発売 集英社・集英社文庫 | |||||
★ | 『室町もののけ草紙』 | 岩井三四二 |
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