「2018年11月の新刊 中」をアップ

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殿さま狸2018年11月11日から11月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2018年11月の新刊 中」を掲載しました。

今回は、祥伝社文庫から刊行する、簑輪諒(みのわりょう)さんの『殿さま狸』に注目しています。

蜂須賀家政は、秀吉のエリート黄母衣衆ながら、川並衆頭領として秀吉を支える父・小六の高い壁を前に、悶々とするひねくれ者。信長の死後に躍進を続ける秀吉から、齢二十八にして阿波一国を任されるが、それはベテラン家老を七人も宛がわれた不本意な大抜擢。なにより阿波は国人や海賊の力が強い難治の土地。だが自身も川の民の出であり、体制側になりきれない家政は、武家とは反対のやり方で政に乗り出すが…。
三千石からいきなり十七万五千石の国主にされた男の葛藤と成長、そして苦悩の末の関ヶ原での誰もが予期せぬ大決断!

織田信長の重臣だった丹羽家の敗者復活劇を描いた第19回歴史群像大賞入賞作品『うつろ屋軍師』でデビューし、武将たちを描く新感覚の戦国エンターテインメント作品を次々発表する著者の最新文庫。

阿波の狸と称された、蜂須賀家の二代目家政を主人公にしています。これまで時代小説に描かれることがほとんどなかった人物だけに、興味深い作品となっています。

→2018年11月の新刊 中

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『殿さま狸』(簑輪諒・祥伝社文庫)