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「2019年10月の新刊 上」をアップ

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秋萩の散る2019年10月1日から10月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2019年10月の新刊 上」を掲載しました。

今回は、徳間文庫から刊行される、澤田瞳子(さわだとうこ)さんの短編集『秋萩の散る』を紹介します。

江戸時代の絵師を描いた『若冲』で注目されている澤田さんは、『孤鷹の天』や『火定』など、奈良時代を舞台にした歴史時代小説を得意にされています。

阿倍女帝こと孝謙天皇に寵愛され、太政大臣禅師や法王などの高職に就いていた頃の面影は、もはやない。女帝の死後すぐに下野国薬師寺別当に任ぜられた道鏡は空ばかり見て過ごしていた。そこに行信と名乗る老僧が道鏡に近づき「憎い相手はおらぬか――」と囁く。そのとき、道鏡の心に浮かんだ顔は……。
奈良時代、治世の安寧を願いつつ生きる人々の姿を描いた珠玉の短篇集。
(Amazonの内容紹介より)

本書は、表題作の「秋萩の散る」をはじめ、奈良時代に生きた男たちを描いた、「凱風の島」「南海の桃李」「夏芒の庭」「梅一枝」の全五編を収録しています。

道鏡については、宇佐八幡宮の神託が虚偽と暴かれて失脚後に処刑されたと思い込んでいたので、刑罰を科せられず下野国の薬師寺に左遷されたと知り、その晩年に興味を持ちました。

→2019年10月の新刊 上

■Amazon.co.jp
『秋萩の散る』(澤田瞳子・徳間文庫)
『若冲』(澤田瞳子・文春文庫)
『孤鷹の天 上』(澤田瞳子・徳間文庫)
『火定』(澤田瞳子・PHP研究所)