時代小説 文庫新刊情報
2019年10月の新刊 上(1日→10日)
更新日:2019/10/20
2019年10月1日から10月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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実業之日本社文庫から、伊東潤さんの『敗者烈伝』が刊行されます。
本能寺で織田信長を討ち、わずか数日で敗者へ転落した明智光秀をはじめ、歴史上の「敗者」にスポットを当て、その敗因を徹底分析したノンフィクション作品です。
宝島社文庫の新刊にも注目!
時代小説アンソロジー、『傑作! 巨匠たちが描いた小説・明智光秀』が出ます。
吉川英治さん、池波正太郎さん、山田風太郎さん、柴田錬三郎さん、井上靖さん、海音寺潮五郎さんという、昭和を代表する時代・歴史小説家による、明智光秀を描いた短編の競演が楽しめます。
三好昌子さんの『狂花一輪 京に消えた絵師』は、人気絵師ながら贋作事件の犯人とされて失踪した父の行方を追う、若き福知山藩士を描いたサスペンス
小学館文庫の新刊では、植松三十里さんの『おたみ海舟 恋仲』が楽しみです。
辰巳芸者のおたみは、蘭学を修業中の幼馴染みの勝麟太郎と再会し、惚れ合った末に祝言を挙げ、溜池のあばら屋に所帯を持ちます……。勝海舟を妻たみの視点から描くシリーズ第1作です。
徳間文庫からは、澤田瞳子さんの『秋萩の散る』が出ます。
孝謙天皇の死後下野国薬師寺別当に任じられて左遷された道鏡をはじめ、奈良時代を生きた者たちを描いた短編集です。
文春文庫の新刊では、逢坂剛さんの『闇の平蔵』が気になります。
不届きにも「闇の平蔵」を名乗る者が現われて…。逢坂版“火付盗賊改・長谷川平蔵”シリーズ第3弾。
双葉文庫の新刊ラインナップも要チェックです。
芝村凉也さんの『長屋道場騒動記【五】 迷い熊奔る』、鳴神響一さんの『おいらん若君 徳川竜之進 5 昇龍』、海道龍一朗さんの『加藤段蔵無頼伝II 修羅 上・下』と、いずれの作品から読み始めるか、大いに迷うところです。
ハヤカワ時代ミステリ文庫の創刊第2弾では、大塚卓嗣さんの『天魔乱丸』に惹かれます。
本能寺の変の業火は蘭丸をなめつくし……半身は美少年、半身は焼けただれた異形と化し、蘭丸の復讐がいま発動…。
光文社文庫からは、岡本さとるさんの『二刀を継ぐ者: 若鷹武芸帖』が刊行されます。
将軍家斉の命で滅びゆく武芸流派を調べる、武芸帖編纂所で、今回調べるのは宮本武蔵が流祖の二天一流か。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし