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芸道

非道、行ずべからず(2)

今、『非道、行ずべからず (集英社文庫)』を読んでいる。作者の松井今朝子さんは、松竹で歌舞伎の企画や製作に携わった後に、『仲蔵狂乱 (講談社文庫)』で第8回時代小説大賞(この賞は残念ながら現在はない)を受賞した時代小説作家。芝居小屋の様子や...
女性

「おっこちきれた」時代小説

『あなたの胸で眠りたい―長安遊侠伝 (集英社文庫)』などの、中国を舞台にした時代小説(和製武侠小説)を数多く書かれている藤水名子さんという作家がいる。ちょうど、読み終えたばかりの『斬られ権佐 (集英社文庫)』で、解説を書かれていた。同世代の...
捕物

青色の捕り縄

宇江佐真理さんの『斬られ権佐 (集英社文庫)』を読んでいたら、興味深い記述があった。 … 権佐も父親の次郎左衛門と同じ仕立て屋である。だが、仕事の傍ら、南町奉行所与力、菊井数馬の小者を務めるという裏の仕事も引き受けていた。 嫁の実家にいる権...
芸道

非道、行ずべからず(1)

ここ数年、1年間に100冊の時代小説を読むことを目標にしてきた。昨年、時代小説は文庫で250冊ぐらい刊行されているので、その半分近くをカバーできる計算になる。しかし、実現はなかなか難しい。昨年は93冊と、もう少しで大台に乗るところだった。1...
捕物

欠落ち(1)

GWということで、読書のペースがやや上り、竹内大さんの『欠落ち―公事師政吉御用控 (小学館文庫)』を読了。『神隠し (小学館文庫)』で第一回小学館文庫小説賞佳作入選し、同作品の主人公・公事師の政吉が活躍する捕物シリーズ第3弾だ。 町奉行は町...