捕物

髭麻呂 王朝捕物控え(2)

『髭麻呂 王朝捕物控え (集英社文庫)』を読みながら考えた。時代小説で平安時代を取り上げた作品は少ない。夢枕獏さんの『陰陽師(おんみょうじ) (文春文庫)』や平岩弓枝さんの『平安妖異伝 (新潮文庫)』などの怪異ものか、『源氏物語』にモチーフ...
捕物

髭麻呂 王朝捕物控え(1)

最近お気に入りの時代小説家諸田玲子さんの最新文庫『髭麻呂 王朝捕物控え (集英社文庫)』を入手する。諸田さんというと毎回いろいろな新しい題材に取り組む引き出しの多い人であり、今回はどんな趣向があるのか、とても楽しみだ。帯には「謎の盗賊“蹴速...
伝奇

安政五年の大脱走(2)

「ほぼ日刊」とうたいながら、ブログを2日間休んでしまった。ちょっと反省。『安政五年の大脱走 (幻冬舎文庫)』を就寝前に読んでいるが、現代風の筆致でなかなか面白い。とくに井伊直弼とその腹心長野主膳といった敵役のキャラクターがはっきりしていてい...
剣豪

闇を斬る―直心影流竜尾の舞い(2)

荒崎一海さんの『闇を斬る―直心影流龍尾の舞い (徳間文庫)』は、期待に違わぬ傑作剣豪小説で、読み味がよく一気に読み終えた。主人公の鷹森真九郎は祝言をあげたばかりの雪江を連れて故郷を脱し、江戸に居を移した。ともに今治藩の上士の家に育ったという...
剣豪

闇を斬る―直心影流竜尾の舞い(1)

イラストレーターの蓬田やすひろさんの装画に惹かれて、『闇を斬る―直心影流龍尾の舞い (徳間文庫)』を入手した。荒崎一海(あらさきかずみ)さんというペンネームだけで、プロフィールはついていなかったので、新人作家だろうか? にもかかわらず、時代...