市井人情 深川澪通り木戸番小屋(1) 江戸市井ものの傑作『深川澪通り木戸番小屋 (講談社文庫)』の舞台となる、深川の澪通り(みおどおり)がどこだったか調べたくなり、十年ぶりに読み返してみた。作品は、こんな書き出しで始まる。 夜になると、川音が高くなる。深川中島町は三方を川でかこ... 市井人情
読書・本 この文庫がすごい!(1) 宝島社より『この文庫がすごい!2005年版』が出ます。評論家や編集者、書店員などエンターテインメント文庫の目利き20人による2005年度版の時代小説ベスト10を発表しています。私もHP「時代小説SHOW」の運営者という立場で、投票させてもら... 読書・本
伝奇 血路―南稜七ツ家秘録(2) 長谷川卓さんの『血路―南稜七ツ家秘録 (時代小説文庫)』を読了した。山の南側に七軒の家を建てて暮らすことから、南稜七ツ家と呼ばれる山の民。戦国乱世の中で、人質や捕らわれ人を敵城から落とす仕事を請け負うようになり、「落としの七ツ」の異名をもつ... 伝奇
市井人情 公事宿事件書留帳 悪い棺(1) 澤田ふじ子さんの「公事宿事件書留帳」シリーズの最新文庫を入手した。シリーズ第九作めにあたる『悪い棺―公事宿事件書留帳〈9〉 幻冬舎文庫』の目次をみると、「黒猫の婆」と「お婆の御定法」という2つの「婆」がタイトルに付いた話が目にとまる。現代社... 市井人情
市井人情 はぐれ牡丹(2) 『はぐれ牡丹 (ハルキ文庫 時代小説文庫)』を読み終え、少しいい気分になった。山本一力さんのお得意の深川を舞台にした、人情味と情感あふれる時代小説だ。ヒロインは、日本橋の両替商の娘ながら好きな男と駆け落ちして、夫と四歳になる息子と貧しいなが... 市井人情