伝奇

書院番同心と天保の改革

えとう乱星さんの『書院番殺法帖』を読み終えた。寝る前に少しずつ読んでいたこともあり、読了までに時間がかかった。書院番とは、江戸城白書院紅葉間に勤番していたことからその名がつけられ、大番組、新番組、小姓組、小十人組と並んで五番組と称される。書...
武家

青春時代小説の名手・宮本昌孝

宮本昌孝さんの作品というと、足利第13代将軍義輝の半生を描いた『剣豪将軍義輝〈上〉鳳雛ノ太刀 (徳間文庫)』『剣豪将軍義輝〈中〉孤雲ノ太刀 (徳間文庫)』『剣豪将軍義輝〈下〉流星ノ太刀 (徳間文庫)』が、剣豪小説としても戦国時代小説としても...
江戸

武士の意気地と芸の道

ウェブサイト「時代小説SHOW」を開設して10年が過ぎた。今までに実に多くの方に、サイトを訪れていただいた。かつてメッセージボードを運営していたことがあった(今はサーバーの事情等で行っていない)。その折によく書き込みをしていただいた方に、久...
武家

江戸の旗本の世界へようこそ

江戸学の巨星、三田村鳶魚さんの最後の弟子というキャッチフレーズがついた、小川恭一さんの『江戸の旗本事典 (講談社文庫)』を読了。いろいろな時代小説を読むと、旗本という存在がどんどんわかりづらくなっていく。いろいろな職能や石高、生活ぶりなどが...

松本城と高島城

一泊二日で夏休みの旅行に行ってきた。JR中央本線を使って、一日目は松本、二日目は上諏訪を訪れる。昨年、長野・上田方面だったので、今度はぜひ松本をということで、行き先を決めた。松本では、『もっとソバ屋で憩う―きっと満足123店 (新潮文庫)』...