ブックガイド

こんなのがほしかった!平成時代小説

『読んで悔いなし!平成時代小説』(辰巳書房)を入手した。文芸評論家の縄田一男さんと「時代劇マガジン」編集部が編集したムックだ。「平成」の17年間に発行された時代小説にこだわったという視点が何よりもいい。その理由の一つを「はじめに」で以下のよ...
捕物

講談社文庫のしおりと不定時法

講談社文庫の新刊『じぶくり伝兵衛』を読み始めた。逢坂剛さんの時代小説「重蔵始末」シリーズの第二弾。本を読み終えてしおりを探したら、いつもと違うものが入っていてちょっとうれしくなった。このしおりは薄いグリーンの厚手の紙で、幅が通常の倍あった。...
お知らせ

中大生と時代小説

中央大学生活協同組合が発行する情報誌「S-COOP(スコップ)」10月号のお役立ちサイト情報で、当サイト「時代小説SHOW」を取り上げていただき、本日掲載誌をいただいた。「S-COOP」は生協の発行だが、中大の学生でメンバーを構成される生協...
市井人情

慶次郎縁側日記と根岸

先週金曜日よりNHK金曜時代劇で「慶次郎縁側日記2」の放送(連続10回)が始まったが、またしても初回を見逃してしまう。高橋英樹さんが主演のシリーズだが、脇を固める遠藤憲一さん(手先の辰吉役)、石橋蓮司さん(寮の飯炊き・佐七役)の演技がとくに...
幕末維新

会津人の誇りと戊辰戦争

戊辰戦争を描いた時代小説は白虎隊の話など、悲惨そうで食わず嫌いのところがあった。そんな苦手意識を変えてくれたのが、中村彰彦さんの時代小説。会津藩士たちの生き様の過酷さを感情的に描くのではなく、史料を丹念に掘り起こして美しい小説に紡ぎ出してい...