室町

斎藤道三は2人いた?

『ふたり道三』を入手した。暗殺と謀略を繰り返して美濃一国を盗み取った斎藤道三は、梟雄と呼ばれることが多い。司馬遼太郎さんの『国盗り物語』の主人公としても知られている。織田信長の舅としても知られる。『剣豪将軍義輝』以来、読み味のよい時代小説の...
幕末維新

幕末の佐賀藩と葉隠

『アームストロング砲』は、英国のアームストロング社が開発したアームストロング砲を輸入し、その2年後に日本で初めて製造した佐賀藩のプロジェクトXを描いた短篇。長州藩や薩摩藩が尊皇攘夷や倒幕で燃え上がっている中で、中立を守り、ひたすら西洋風の富...
剣豪

天然理心流と柳剛流

司馬遼太郎さんの『アームストロング砲』に、「理心流異聞」という天然理心流のことを書いた短篇が収録されている。天然理心流は、新選組の局長近藤勇が四代当主を継ぎ、土方歳三や沖田総司ら新選組の中核をなした人物を輩出したことで、現在よく知られている...
幕末維新

レスラーじゃない上田馬之助

司馬遼太郎さんの『アームストロング砲』に収録されている「斬ってはみたが」という短篇に、上田馬之助が登場する。上田馬之助といっても、「まだら狼」のニックネームを持ちヒール役として活躍された元プロレスラーの馬之助さんではない。馬之助さんは、19...
ミステリー

本能寺の変の新解釈

小泉首相の愛読書として、ベストセラーになった『信長の棺』は、やはり面白かった。桶狭間の合戦の謎から本能寺の変で信長の遺体喪失の謎までを、最新の信長研究に独自の解釈を加え、読みごたえのある作品になっている。成功の最大の要因は、「信長公記」の作...