古地図

池波正太郎さんと江戸切絵図

最近、江戸切絵図を見る機会が多く、ふと気になって、十数年ぶりに池波正太郎さんの『江戸切絵図散歩』を読み返してみた。時代小説にはまり、「江戸切絵図」なるものの存在を知ったのは、池波さんのエッセーか何かだったように記憶している。当時は、切絵図を...
ブックガイド

朝日新聞の時代小説特集

今朝の朝日新聞の別刷「be Extra BOOKS」で、時代小説を大々的に特集していた。作家の浅田次郎さんと女優の中江有里さんが時代小説をテーマに対談されていて、興味深く記事を読んだ。とくに中江さんは藤沢周平さんの『驟り雨』や『海鳴り』など...
幕末維新

アームストロング砲と佐賀藩

彰義隊の戦いについて調べているうちに、アームストロング砲のことが気になりだして、『アームストロング砲』(司馬遼太郎著)を入手した。アームストロング砲は、幕末随一の科学先進藩、佐賀藩で製造された高性能大砲のことで、彰義隊の戦いをわずか半日で壊...
剣豪

日光社参と大納言家基

佐伯泰英さんの『居眠り磐音 江戸双紙 夏燕ノ道』を読み終えた。深川六間堀に住む浪人坂崎磐音を主人公としたシリーズは快調なペースで巻を積み上げて第十四弾になる。今回の読みどころは、十代将軍家治の日光社参をメインに描いたところ。日光社参は徳川家...
武家

ビルドゥングスロマンと時代小説

宮本昌孝さんの『夏雲あがれ』上下巻を読了する。読書中はハラハラわくわくで、読後の清爽感がバツグン。青春時代小説の醍醐味が満喫できる作品。江戸時代後期、東海地方のとある小藩で、今まさに別れをつげようとする仲良し三人組。馬廻組百二十石の曽根仙之...