幕末維新

会津人の誇りと戊辰戦争

戊辰戦争を描いた時代小説は白虎隊の話など、悲惨そうで食わず嫌いのところがあった。そんな苦手意識を変えてくれたのが、中村彰彦さんの時代小説。会津藩士たちの生き様の過酷さを感情的に描くのではなく、史料を丹念に掘り起こして美しい小説に紡ぎ出してい...
お知らせ

隠居生活と「大人のブログ探訪」

日経BP社の「セカンドステージ」の「大人のブログ探訪」で、「ほぼ日刊時代小説SHOW」のことを掲載していただいた。このサイトは、今年6月からプレオープンした45歳以上の方をメイン読者とした「おとな」向け生活設計サイト。子どもの独立、近づく定...
市井人情

極上の時代小説をごちそうさま

今朝のめざましTVを見ていたら、山田洋次さんの時代劇第三弾「武士の一分」は木村拓哉さん主演に決まった。今回の原作も藤沢周平さんで、『隠し剣秋風抄』に収録された短編「盲目剣谺返し(もうもくけんこだまがえし)」だそうだ。新装版 隠し剣秋風抄 (...
江戸

闇の請負人“裏人”が悪を斬る

花家圭太郎さんの『無用庵日乗 上野不忍無縁坂』を読了。池波正太郎さんの「藤枝梅安」シリーズを想起させる、裏社会の仕掛け人(本作品では裏人)の元締・治兵衛が主人公。池波作品では、「ツル」とか「仕掛け」とか「おつとめ」とか独自の言葉が使われ、雰...
伝奇

柳生十兵衛と伝奇時代小説

『十兵衛両断』が新潮文庫から刊行された。待ちに待った荒山徹作品の文庫化。荒山さんといえば、『高麗秘帖』『魔風海峡』など、豊臣秀吉の朝鮮出兵をテーマにした伝奇時代小説が掟破りの面白さだったことからもっとも注目している作家の一人だ。歴史を朝鮮側...