伝奇

加賀藩筆頭家老本多政重の謎

上田秀人さんの『蜻蛉剣』に、加賀藩前田家筆頭家老本多政重の話が出てくる。徳川家康の謀臣本多佐渡守正信の四男で、宇都宮城吊り天井事件で失脚した本多正純の弟。秀忠の寵臣岡部荘八を殺害後、徳川家を逐電し、正木左兵衛と名乗って宇喜多秀家、福島正則に...
伝奇

田沼意次vs.将軍家見聞役三田村元八郎

歴史上の人物で好きな人は?と聞かれると、田沼意次と答えることが多い。毀誉褒貶が著しいことと、栄光と挫折が人生の中に見られること、当時としては画期的なマクロ的なものの見方などから、評価している。それだけに、時代小説において、ヒーローとして描い...
人物

剣聖、上泉伊勢守の読みは?

9月から取り掛かったプロジェクトが昨日ようやく終わった。最後にちょっとしたピンチがあったこともあり、昨夜は家でPCを立ち上げることもできずに、10時過ぎに布団に入った。一夜明けてようやく平常に戻った。これからまた新しいプロジェクトに向かうこ...
戦国

宮本昌孝ワールド炸裂!

『ふたり道三』を読了する。この本を読んで時代小説ファンで良かったとしみじみと思った。ジェットコースターのようなストーリー展開で、ヤマ場の連続。作者の旺盛なサービス精神に感謝。司馬遼太郎さんの『国盗り物語』で人物像が出来上がった観のある、斎藤...
歴史読み物

江戸の道案内人、中江克己さん

中江克己さんの『「お江戸」の素朴な大疑問』を入手した。もともと江戸を舞台にした時代小説が好きだったことと、最近、江戸に関することを聞かれたり、書いたりすることがあり、肩の凝らない形で、多少知識武装をしたいということから、この新刊を手に取った...