剣豪

背筋がピンと張った剣豪小説

海道龍一朗さんの『真剣 新陰流を創った男、上泉伊勢守信綱』を入手。作品は未読だったが、海道さんは2年前の単行本刊行時から、とても気になっていた作家である。新人作家なので、どのような形で読者の目を引くのか、興味深々でページをめくった。目次には...
ユーモア

心理状況が現代的な捕物小説

畠中惠さんの『ぬしさまへ』を読了。捕物好きの病弱な若だんなを妖怪たちが助ける、ファンタジー時代小説として人気で、『ねこのばば』『おまけのこ』と、続編も次々と刊行されている。装画の柴田ゆうさんのかわいいイラストの効果もあり、キャラクター造形の...
ユーモア

妖怪と病弱若だんなの捕物帳

畠中惠さんの『ぬしさまへ』を入手する。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞した『しゃばけ』に続く人気ファンタスティック捕物シリーズ第2弾。このシリーズの最大の魅力は、主人公の廻船問屋兼薬種問屋の長崎屋の若だんな一太郎を助ける妖(あやかし)...
伝奇

柳生十兵衛の謎に挑む

荒山徹さんの『十兵衛両断』は、とんでもなく面白い伝奇小説。しかも、伝奇ものには珍しい連作形式になってる。第一話「十兵衛両断」で、われわれはいきなり二人の柳生十兵衛(うち一人は、韓人妖術師・柳三厳(ユサムオム)だが)に出会う。柳生十兵衛が、ノ...
古地図

『江戸時代小説 はやわかり』、遂に完成

人文社から12月16日に刊行される『江戸時代小説 はやわかり』という本が出来上がり、本日、見本誌として受け取った。まだインクの臭いがしてきそうな刷り立ての感じが本好きにはたまらないところ。ページを繰るたびに感動がある。このブログを始めたばか...