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捕物

揚羽の蝶と朝鮮朝顔

帰省先で、佐藤雅美さんの『揚羽の蝶 半次捕物控(上) (講談社文庫)』『揚羽の蝶 半次捕物控(下) (講談社文庫)』を一気に読了する。第1作の『影帳 半次捕物控 (講談社文庫)』と第3作の『命みょうが 半次捕物控 (講談社文庫)』を読んでい...
市井人情

久々の帰省に持っていく本

久々に、祖先の墓参りを兼ねて1泊2日で生家に帰省することになった。もともと田舎や地元での人付き合いが苦手であまり帰省しないほうであったが、今回も2年ぶりである。親不孝を重ねているが、両親が老齢ということもあり、少しゆっくりと話をしてみよう。...
剣豪

刺客は小説の中だけで

佐伯泰英さんの「酔いどれ小籐次留書」シリーズの最新刊『一首千両 (幻冬舎文庫―酔いどれ小籐次留書)』を入手する。多くの人気時代小説シリーズをもつ、佐伯さんの中で、もっともオリジナリティのある主人公が登場し、第一作での鮮烈でスケールの大きな活...
作家

この秋は藤沢周平

『蝉しぐれ (文春文庫)』が映画化され、10月1日より全国東宝系でロードショーされる。主演は市川染五郎さん(牧文四郎)、木村佳乃さん(おふく)で、監督は黒土三男さん。NHKドラマ版で、家老・横山又助を演じた柄本明さんが、役柄を変えて映画にも...
市井人情

石榴と鬼子母神と姑獲鳥

諸田玲子さんの『お鳥見女房 (新潮文庫)』に、幼い男の子が三十過ぎの女に連れ去られる事件を描いた「石榴の絵馬」という話が収録されている。その女は鬼子母神(きしもじん)に石榴(ざくろ)の絵馬を奉納している。 「石榴は人肉の味がすると言います。...