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室町

馬借と土倉、室町時代小説っぽい

宮本昌孝さんの『ふたり道三』を読んでいる。室町時代、応仁の乱後を描いているということで、いつも読んでいる江戸時代小説と違う言葉が出てきて新鮮。  ……  下山の途中、二十名ばかりの賑々しい一行と出くわした。大半の者が、髪は蓬髪であったり大童...
市井人情

車坂と芝車町、火事を描く時代小説

佐伯泰英さんの「密命」シリーズ第13弾、『追善 密命・死の舞』を読み終えた。主人公の金杉惣三郎・清之助父子がかつて剣の教えを請うた鹿島の米津寛兵衛の一周忌の追善が題材になっている。サービス精神旺盛な作者らしく、読みどころは、そればかりでなく...
剣豪

強さが際立つ、密命・金杉清之助

「密命」シリーズの最新作『追善』を読んでいる。タイトルは、一年前に影ノ流鷲村次郎太兵衛との戦いで一命を落とした金杉清之助の師・米津寛兵衛に対してのもの。今回の見どころは、シリーズ主人公金杉惣三郎の嫡男・清之助が、回国修行の旅の中で、亡き師へ...
市井人情

すいかずらとあさがお

『いっぽん桜』に収録された「そこに、すいかずら」は、江戸の美しさが味わえる短篇。すいかずらは、漢字では、「忍冬」と書くそうだ。真冬の雪に遭っても葉をしぼませないことから名づけられたという。5月から6月に花が咲き、すいかずらは「吸葛」とも書き...
室町

戦国時代のはじまり、応仁の乱

学生時代に日本史の授業で、応仁の乱(応仁元年・1467年)以降、政治が乱れて足利幕府が弱体化し、戦国時代に突入したというような講義を受けた。応仁の乱から信長の登場まで100年近くあったこともあり、ピンと来なかった。 その後、「時代小説SHO...