妖・ホラー

源博雅は好い漢だなあ

夢枕獏さんの『陰陽師 太極ノ巻』を読み終えた。陰陽師の安倍晴明と親友の源博雅の二人が活躍する人気シリーズの第7作目。「二百六十二匹の黄金虫」「鬼小槌」「棗坊主」「東国より上る人、鬼にあうこと」「覚」「針魔童子」の6つの話を収録している。この...
捕物

与力の女房が活躍する捕物帳

高橋克彦さんの『おこう紅絵暦』を読んだ。『だましゑ歌麿』の続編に当たるが、捕物の主人公が南町奉行所同心仙波一之進から、その妻で元柳橋芸者のおこうに移る。一之進は前作の活躍により、おこうを妻に得たばかりか北町奉行所に移り筆頭与力に出世している...
戦国

宮崎県と時代小説

昨晩は、高校時代からの友人と久々に会った。4月から宮崎に単身赴任することになった彼を壮行して酒を酌み交わした。異動する彼にとっても宮崎は想定外だったようだが、私も訪れたことがなくて、宮崎県のイメージというと、シーガイアと、「めざましテレビ」...
伝奇

生類憐れみの令と赤穂浪士討ち入り

五代将軍徳川綱吉が、最初の生類憐れみの令を発したのは、貞享二年(1685)のこと。このときは「将軍御成りの際にも犬猫を繋ぐ必要はなし」というもので、以後、捨て犬の養育や病犬の手当ての義務、生類全般の殺生禁止など毎年のように新しい令が発布され...
お知らせ

江戸の老舗、日本橋に、そろい踏み

江戸の昔から明治初年にかけて創業された、百年以上の伝統のある老舗・名店の集まりに、「東都のれん会」がある。加盟店は50余りで、時代小説や明治の文豪の作品に登場する店も少なくない。その「東都のれん会」が主催する、恒例の「味と技の大江戸展」が ...