お悔やみ 時代小説家村上元三さん死去 戦後の時代小説をリードした村上元三(むらかみ・げんぞう)さんが6月3日、心不全のため死去された。96歳だった。謹んでご冥福をお祈りします。作家の長谷川伸さんに師事し、「上総風土記」その他で第12回(昭和15年下半期)直木賞受賞した。『佐々木... お悔やみ作家時代小説
市井人情 宇江佐真理さんと江戸情緒 『あやめ横丁の人々』を読み始める。宇江佐真理さんらしい、江戸情緒たっぷりの歯切れのいい語り口が楽しい。婿入りの祝言の席上で、昔の映画『卒業』(ダスティン・ホフマンが出ていたやつ)のように、妻を恋人に奪われた大身旗本の三男坊、紀藤慎之介。逆上... 2020.08.23 市井人情武家江戸
作家 司馬遼太郎作品を敬遠していた理由 昨日、時代小説について語る機会があり、司馬遼太郎さんの作品を敬遠していた理由について尋ねられた。(現在は司馬さんを評価し、その作品をちゃんと楽しんでいる)サイトを始めた1996年頃までに、司馬さんが描く歴史上の英傑の行動哲学がビジネスマンの... 2019.10.05 作家時代小説
古地図 桜花の候、江戸本所深川散策の巻 桜が満開の中、久々に本所深川散策に出る。『ランチェスター戦略「弱者逆転」の法則』の著者で菊川にオフィスを構える福永雅文さんと、『江戸切絵図にひろがる鬼平犯科帳、雲霧仁左衛門』『江戸時代小説はやわかり』の編集者のFさんとご一緒に、三人で鬼平お... 古地図市井人情江戸
市井人情 紀州犬と狆と唐犬 阿部牧郎さんの『艶女犬草紙』はタイトルや表紙の画でわかるように、犬を飼う若い女がヒロイン役で登場する。町之介は、紀州犬のキヨヒメとその子どもたち四匹を飼う下宿(したやど)森田屋の女将リサに一目ぼれする。そして、リサに気に入られようという下心... 2020.05.04 市井人情江戸