市井人情

江戸時代の大坂を描く小説

阿部牧郎さんの『艶女犬草紙(あでおんないぬぞうし)』を読み始めた。『後家長屋』『出合茶屋』に続く、「町之介慕情」シリーズの第3弾である。文政年間の大坂を舞台に、武士を捨て貸本屋泰平堂を営む町之介を主人公にした市井小説である。前2作が連作形式...
剣豪

心の病と法師の湯

佐伯泰英さんの『居眠り磐音 江戸双紙 紅椿ノ谷』を読む。この巻でシリーズのクライマックスを迎えるのではないだろうかという期待があった。物語の前半では、両替商今津屋吉右衛門とお佐紀の祝言が和やかな中にも厳かに描かれていた。祝言を終え、お佐紀を...
お知らせ

2月の検索語ランキング

「ほぼ日刊時代小説」の2月の検索語ランキングを調べてみた。結果は以下の通り。2月の順位(1月の順位) 検索語 検索数1位 (2位) 時代小説 1312位 (1位) この文庫がすごい 753位 (―) 時代屋 754位 (―) 本 645位 ...
市井人情

大きなヤマ場を迎える「居眠り磐音」

最近、「時代小説SHOW」の読書録の更新ができずに、非常に心苦しく思っている。このブログを書くことに時間を取られていることが大きい。「ほぼ日刊時代小説」は、週に5日ほど書くことを目指してタイトルを付けている。また、時代小説の魅力を書き綴るこ...
戦国

司馬遼太郎さんと「をかし」

日本橋三越で開催されていた「第2回 江戸老舗 味と技の大江戸展」に行ってきた。江戸から続く名店の味と職人の技に出合える貴重な催しで、ここ数年毎年楽しみにしている。最終日の午後ということもあったのか、大勢の来場者で盛況だった。豊島屋本店のブー...