市井人情

江戸でただ一人の結わえ師、登場

石月正広さんの『笑う花魁 結わえ師・紋重郎始末記』を読了する。主人公の漢部紋重郎(あやべもんじゅうろう)は江戸で唯一の結わえ師。吉原や深川、柳橋といった花街で、女郎や芸者たちに帯や紐の結び方を教えたり、妓楼の紋日などに酒樽の飾り結びや、床飾...
ブックガイド

皆川博子さんセレクションの歴史・時代小説

会社の後輩のEさんより、「週刊文春」5月11日号に掲載された「歴史小説、時代小説、偏愛セレクト50-10人の通がお薦め」の記事を教えてもらって読んだ。山本一力さん、関川夏央さん、江夏豊さん、皆川博子さん、北方謙三さん、森まゆみさん、池上冬樹...
古地図

江戸と東京を行き来できる地図

最近、時代小説を読む際に、江戸切絵図(江戸時代の地図)で場所をたどることが多いせいか、だいぶ江戸の町の位置関係がわかってきたような気がする。ところが、その場所が今の東京のどこに当たるのかがイメージしにくくなった。江戸の地図と東京の地図を左右...
市井人情

競馬と時代小説作家

石月正広さんの『笑う花魁』を読み始めた。最近、講談社文庫で力を入れている、時代小説書き下ろしの一作品である。時代小説の文庫書き下ろしは、佐伯泰英さんの登場以降、最近、多くの文芸書の出版社で見られる傾向である。しかし、講談社のように、大衆文芸...
江戸

ゲンダイネットと時代小説

「Google アラート」で時代小説のニュースをキャッチしようとしている話は以前にこのブログで書いたと思う。時代小説というテーマはニュース性がさほど高く、新聞やニュースサイトの題材になることが少ない成果、1週間に1回ぐらいしか配信されてこな...