捕物 君を乗せる舟 髪結い伊三次捕物余話(1) 『君を乗せる舟―髪結い伊三次捕物余話』を読んでいたら、髪結いの伊三次が奈良茶飯を食べるシーンが出てきた。 … 吾妻橋を渡った辺りから糠のような細かい霧雨が降ってきた。傘を差すほどではないが黙っていると顔が濡れる。伊三次は台箱を持ち換えて、顔... 捕物用語
剣豪 乱雲―密命・傀儡剣合わせ鏡(2) 「密命」シリーズの第12弾、『乱雲―密命・傀儡剣合わせ鏡〈巻之十二〉 (祥伝社文庫)』を読了した。シリーズの主人公が金杉惣三郎から、息子の清之助にバトンタッチされた記念碑となる作品。回国修行中の金杉清之助は、将軍吉宗のお膝元紀州和歌山で、田... 剣豪
伝奇 白魚の陣十郎―江戸隠密水軍(1) 2カ月半ぶりに髪をカットしに行った。帰りに書店で二宮隆雄さんの最新文庫『江戸隠密水軍 白魚の陣十郎 (ベスト時代文庫)』が刊行されているのを見つけ、即ゲットする。作者の二宮さんは日本を代表するヨットマンで、アメリカズ・カップのテレビ解説もさ... 伝奇
市井人情 蒼龍(3) 山本一力さんの『蒼龍』を読了。仕事や武家の対面、藩の危機、借金など、困難に立ち向かい、力強く生きる人たちを描いた珠玉の短編集。読み終えた後の気分が爽やかで、人としてちゃんと生きなきゃという思いにさせらる。直木賞を受賞される前に、山本一力さん... 市井人情
市井人情 蒼龍(2) 異動になりGW明けから、新しい仕事に取り組むことになった。異動はサラリーマンには付き物だが、仕事の内容が大きく変わり、不安と期待感、緊張感がないまぜになった不思議な心境だ。山本一力さんの『蒼龍 (文春文庫)』(タイトルの「竜」の字は「龍」が... 市井人情