伝奇剣客の業を感じさせる剣豪小説 荒崎一海さんの『闇を斬る 四神跳梁』を読了。主人公の鷹森真九郎は、今治藩を脱藩して、妻の雪江とともに江戸に暮らしている。直心影流十二代目の団野源之進道場で師範代を務め、師の代稽古として柳河藩江戸屋敷に通うことで、生計を立てていた。 霊岸島一... 2019.12.24伝奇剣豪江戸
伝奇馬庭念流の刺客は珍しい? 『四神跳梁』を読んでいる。シリーズ第三弾にあたる本作品で、主人公の鷹森真九郎の直心影流の剣はますます冴えを見せる。江戸を震撼させる謎の集団、闇が送る刺客たちを次々と倒していき、ある種のカタルシスを感じる。 諏訪大膳という刺客が、柳河藩下屋敷... 2019.10.09伝奇剣豪江戸
人物本多政重という魅力的な武辺者 安部龍太郎さんの『生きて候』を読み終えた。「美しく己の命を使い切れ!」「生き急いでも、死に急いでもならぬ」という養父・倉橋長右衛門の遺した言葉を胸に、戦国から江戸初期を武辺に生き、義に生きた男の半生を描く傑作歴史時代小説。 政重は、家康の名...人物戦国江戸
伝奇白魚漁と佃島漁師 荒崎一海さんの『闇を斬る 四神跳梁』を読んでいたら、白魚漁(しらうおりょう)を描写したシーンが出てきた。 薙刀の稽古を終えた雪江に、真九郎は、このまま風が吹かぬようなら、あとで白魚漁を見にいこうと誘った。 雪江が、瞳をかがやかせてほほえ... 2019.11.11伝奇剣豪江戸
伝奇「闇を斬る」シリーズ第3弾にワクワク 直心影流の遣い手、鷹森真九郎が活躍する「闇を斬る」シリーズの第3弾『四神跳梁(ししんちょうりょう)』を入手。新進の時代小説作家、荒崎一海(あらさきかずみ)さんによる、このシリーズの魅力は読み味の良さ。初期の佐伯泰英さんの時代小説に通じるもの... 2020.03.15伝奇剣豪江戸