市井人情江戸四宿の一つ、内藤新宿 内藤新宿は、甲州道中の起点として知られているが、江戸の初めから宿場町であったわけではない。元禄十一年(1698)に、それまで甲州道中の第一宿は高井戸宿だったが、日本橋からの距離が四里と道のりが長くて何かと不便だった。 浅草阿部川町の名主・喜...市井人情武家江戸
作家杉本苑子さんの時代小説 時代小説を集中的に読み始めて10数年が経つが、その作品をほとんど読んでいない時代小説家が何人かいる。主義主張があって読書リストから外しているわけではなく、ボタンを掛け違えたように、なぜか読むきっかけがつかめないという事情だ。杉本苑子さんはそ... 2023.02.10作家市井人情武家江戸
伝奇裏柳生が登場する時代小説 今日も、高妻秀樹さんの『胡蝶の剣』を読んでいる。 主人公のタイ捨流の剣豪・森本一房の前に、柳生宗矩の命を受けた柳生五郎右衛門宗俊(石舟斎の四男の柳生五郎右衛門宗章ではない)が率いる裏柳生が立ちはだかる。時は、慶長十五年三月、豊臣秀頼が伏見に... 2020.05.09伝奇剣豪江戸
伝奇歴史群像大賞と時代小説の賞 高妻秀樹さんの『胡蝶の剣』を読んでいる。この作品を入手したのは、主人公がタイ捨流の剣豪という設定が楽しみだったこともあるが、「第11回歴史群像大賞受賞」という帯のコピーが気になったことが大きい。 プロフィールによると、作者の高妻さんは、19... 2020.01.14伝奇剣豪文学賞江戸
伝奇タイ捨流の剣豪ヒーロー登場 高妻秀樹さんの『胡蝶の剣』を読み始めた。主人公の森本右近太夫一房(もりもとうこんのたいふかずふさ)は、時代小説のヒーローでは珍しいタイ捨流(作中では体捨流の表記)の剣豪。 タイ捨流の流祖の丸目蔵人佐(まるめくらんどのすけ)藤原長惠(ふじわら... 2019.10.06伝奇剣豪江戸