幕末維新 幕末期に活躍した三人の技術系幕臣 江川太郎左衛門の家臣たちが描かれた『秋の金魚』(河治和香著)を読んだ後、幕末期に日本の近代化を推し進めた技術系の男たちがいたことを知った。そして薩長土の藩士ではなく、そのほとんどが幕臣であった。日本の近代が始まったのは、つまり夜が明けたのは... 幕末維新武家江戸
作家 笹沢左保さんと海洋冒険時代小説 「木枯し紋次郎」シリーズで知られる笹沢左保さん。2002年(平14)10月21日に肝細胞がんのために71歳で亡くなられた笹沢さんの遺作『海賊船幽霊丸』を読み始めた。380冊目で最後の著作となったこの作品は未完で、最終章を30年来の盟友の森村... 作家江戸海洋
江戸 将棋に懸ける男たちを描く時代小説 湯川博士(ゆかわひろし)さんの『大江戸将棋所 伊藤宗印伝』を読み始めた。江戸中期の将棋五世名人伊藤宗印の波乱の生涯を描く異色の時代小説。作者は、『将棋ジャーナル』(休刊)編集長を経て、将棋に関する著書を多数発表されている方で、将棋ペンクラブ... 2020.11.07 江戸芸道
伝奇 朝鮮通信使と徳川家康の密約 荒山徹さんの『魔岩伝説』を読み終えた。前作『魔風海峡』から時代が二百年下った文化八年(1811)に舞台を移し、泰平の時代をどう描くか興味深かったが、荒山さんはとんでもない物語を作り上げていた。五十年ぶりに朝鮮通信使が来日する直前、その窓口と... 伝奇江戸
人物 気になる新刊情報 湯けむり浄土―花輪大八湯守り日記 (中公文庫)作者: 高橋義夫出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る新庄領外れの山深い湯治場、肘折温泉。二十歳の藩士で具足術の名手・花輪... 人物市井人情江戸痛快