シェア型書店「ほんまる」で、「時代小説SHOW」かわら版を無料配布
ドラマ

大河ドラマの原作を考える

今年のNHKの大河ドラマの原作『功名が辻』を読み始めた。司馬遼太郎さんには晩年の国民作家としての偉い人というイメージをもっていて長らく敬遠していた。ようやくここ数年、肩に力を入れずに、司馬作品と向き合えるようになってきた気がする。歳を重ねて...
お悔やみ

久世光彦さんと「逃げ水半次」

演出家で作家の久世光彦(くぜてるひこ)さんが3月2日に死去された。宮山さんに先にコメントをつけていただいたとおりで、『逃げ水半次無用帖』という長編の時代小説を書かれていた。テレビ演出家や作家としての活躍は広く知られている。時代小説はおそらく...
ドラマ

ランチェスター戦略と「功名が辻」

昨日、日本実業出版社の編集者のNさんの紹介で、ビジネスコンサルタントの福永雅文さんらと飲む機会があった。福永さんは、軍事戦略であり、販売戦略のバイブルとして活用されることが多いランチェスターの法則を普及させることを信条に、「戦国マーケティン...
剣豪

剣豪+市井+捕物=剣客春秋

鳥羽亮さんの『かどわかし』を読んだ。『里美の恋』『女剣士ふたり』に続く、「剣客春秋」シリーズの第三弾である。一刀流中西派の道場主千坂藤兵衛と一人娘の里美を中心に、物語が進むが、ユニークなところは里美が女剣士として設定されていること。女武芸者...
作家

忘れられない時代小説作家

白石一郎さんの『東海道をゆく』は、福岡藩の名物老人十時半睡とともに江戸時代の東海道を旅できて楽しかった。 とはいえ、読み進めて紙数が少なくなるにつれて、淋しく何とも言えない喪失感にとらわれた。そして、十時半睡の東海道の旅は、ほぼ中間の新居の...