江戸 もっと読みたかった幽霊丸の話 笹沢左保さんの遺作である『海賊船幽霊丸』を読み終えた。未完で、最終章を森村誠一さんが補筆したことでも、注目される海洋時代小説である。関ヶ原の合戦から九年、伊予水軍の主流・来島海賊衆を率いた湯野新八郎は、瀬戸内の無人島で八割がた完成した軍船を... 江戸海洋
幕末維新 榎本武揚さん、嫌っていてゴメンナサイ 佐々木譲さんの『幕臣たちと技術立国』を読んだ。日本の近代化に命を懸けた三人の幕臣を描いた歴史読み物である。明治維新が近代の「夜明け」という従来の通念に対して、開国に始まる幕末にすでに近代は始まっていたという著者の論旨が新鮮で、かつ理解しやす... 幕末維新歴史読み物
作家 新人作家の応援団を務める森村誠一さん 今井絵美子さんの『雀の宿』を読み始めた。『鷺の墓』に続く瀬戸内の小藩の藩士・保坂市之進を主人公とした、連作シリーズの第2弾である。今井さんは、2003年に「小日向源伍の終わらない夏」で第10回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞を受賞されてい... 作家武家江戸
ユーモア 新潮文庫 6月の新刊より 米村圭伍さんの『紀文大尽舞』が刊行された。戯作者の卵・お夢が、将軍継承をめぐる大暗闘を描く歴史ミステリー。米村さんのお得意の、ユーモアたっぷりのホラ話がたのしみ。紀文大尽舞 (新潮文庫)作者: 米村圭伍出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2... ユーモア新刊情報江戸
ドラマ 「次郎長 背負い富士」と山本一力さん 山本一力さんの『背負い富士』を原作に、NHK木曜時代劇「次郎長 背負い富士」の放送が本日より始まった。時代小説ほど時代劇には関心がないほうだが、山本作品がどのようにドラマ化されるか気になって第1回を見た。次郎長を演じるのは中村雅俊さんだが、... ドラマ市井人情江戸