幕末維新

佐伯泰英さんが描く幕末に期待

佐伯泰英さんの『風雲 交代寄合伊那衆異聞』を入手した。千四百十三石の旗本ながら参勤交代を義務付けられている、信州伊那の座光寺(ざこうじ)家。その若き当主座光寺藤之助為清を主人公とする剣豪小説シリーズの第三弾になる。このシリーズで注目したいの...
お悔やみ

俳優の田村高廣さん、死去

俳優の田村高廣さんが5月16日、脳梗塞のため亡くなられた。77歳だった。高廣さんは、無声映画のチャンバラヒーロー、阪東妻三郎さんの長男で、田村正和さん、亮さんは弟。テレビや映画など、幅広い活躍をされてきたが、真野響子さんがるいを演じた「御宿...
伝奇

日本と朝鮮をめぐる伝奇時代小説

荒山徹さんの『魔岩伝説』を通勤電車の中で読み始めた。『高麗秘帖 朝鮮出兵異聞 李舜臣将軍を暗殺せよ』、『魔風海峡』の卓抜した奇想でスケールの大きな伝奇小説に仕上がっていたので、今回も期待感大。前2作が豊臣秀吉の朝鮮出兵時を舞台にしていたのに...
その他

「ぜんまいざむらい」に教えられた

最近、「ぜんまいざむらい」が気になる。会社のIさんに教えてもらってから見始めたNHK教育テレビで月曜から金曜の毎朝7時50分から5分間放送されるアニメである。ぜんまいざむらい主人公のぜんまいざむらいは、ちょんまげがぜんまいに変えられた若侍で...
伝奇

謎の浪人とやくざの三男坊、江戸へ出る

鈴木英治さんの『無言殺剣 火縄の寺』を読んだ。剣の腕は無類だが、一言も口を利かない謎の浪人と古河のやくざ郡兵衛一家の三男坊・伊之助の活躍を描く「無言殺剣」シリーズの第二弾である。片や過去をもつニヒルで無口な剣豪、片や純情ぶりとやさしさがらし...