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ユーモア

妖怪と病弱若だんなの捕物帳

畠中惠さんの『ぬしさまへ』を入手する。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞した『しゃばけ』に続く人気ファンタスティック捕物シリーズ第2弾。 このシリーズの最大の魅力は、主人公の廻船問屋兼薬種問屋の長崎屋の若だんな一太郎を助ける妖(あやかし...
伝奇

柳生十兵衛の謎に挑む

荒山徹さんの『十兵衛両断』は、とんでもなく面白い伝奇小説。しかも、伝奇ものには珍しい連作形式になってる。 第一話「十兵衛両断」で、われわれはいきなり二人の柳生十兵衛(うち一人は、韓人妖術師・柳三厳(ユサムオム)だが)に出会う。柳生十兵衛が、...
古地図

『江戸時代小説 はやわかり』、遂に完成

人文社から12月16日に刊行される『江戸時代小説 はやわかり』という本が出来上がり、本日、見本誌として受け取った。まだインクの臭いがしてきそうな刷り立ての感じが本好きにはたまらないところ。ページを繰るたびに感動がある。 このブログを始めたば...
武家

師走になると、忠臣蔵

ジングルベルと第九のメロディーが聞こえてくる12月、師走になると、気になるのが「忠臣蔵」っていうのは、コテコテの時代劇ファン、時代小説好きくらいのものかなあ。そういえば、ジョン・レノンが射殺されたのも12月だった。ちなみに赤穂浪士討ち入りは...
伝奇

大黒党と幸徳井家系の陰陽師

陰陽師というと、安倍晴明を家祖とする土御門家が有名だが、澤田ふじ子さんの『鴉婆 土御門家・陰陽事件簿』を読むと、大黒党(だいこくとう)と幸徳井(こうとくい)系の陰陽師たちもいたことがわかる。 大黒党は、室町時代中期、相国寺北畠散所に集住して...