シェア型書店「ほんまる」で、「時代小説SHOW」かわら版を無料配布
伝奇

謎の浪人とやくざの三男坊、江戸へ出る

鈴木英治さんの『無言殺剣 火縄の寺』を読んだ。剣の腕は無類だが、一言も口を利かない謎の浪人と古河のやくざ郡兵衛一家の三男坊・伊之助の活躍を描く「無言殺剣」シリーズの第二弾である。片や過去をもつニヒルで無口な剣豪、片や純情ぶりとやさしさがらし...
武家

越前大野が魅力的に描かれた作品

昨日に続いて、浅黄斑さんの『山峡の城 無茶の勘兵衛日月録』について書きたい。青春時代小説として優れた作品になっている。その要因の一つが、主人公の暮らす場所・越前大野が魅力的に描かれていることが挙げられる。藤沢周平さんにおける山形・鶴岡のよう...
武家

越前大野藩を舞台にした青春時代小説

浅黄斑(あさぎまだら)さんの『山峡の城 無茶の勘兵衛日月録』を読んだ。浅黄さんは、『雨中の客』で第14回推理小説新人賞を受賞してデビューし、『死んだ息子の定期券』ほかで第4回日本文芸家クラブ大賞を受賞された、ミステリー小説での活躍で知られる...
市井人情

江戸のトライアスロン

昨日のセミナーについて、感想を書いたところ、講師の大橋悦夫さんからトラックバックをいただいた。また、同じ参加者のhito-kanさんからもトラックバックを付けていただいた。感謝。 さて、昨日宣言したとおり、時代小説に戻って山本一力さんの『深...
市井人情

ブログを書き続けるということ

時代小説ブログ「ほぼ日刊時代小説」を始めてから、5月17日で1周年を迎える。日記というものが続いたためしがないにもかかわらず、無謀にもタイトルに「日刊(=毎日書くこと)」と入れてしまったために、当初は1カ月続くかどうかまったく自信がなかった...