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ユーモア

新潮文庫 6月の新刊より

米村圭伍さんの『紀文大尽舞』が刊行された。 戯作者の卵・お夢が、将軍継承をめぐる大暗闘を描く歴史ミステリー。米村さんのお得意の、ユーモアたっぷりのホラ話がたのしみ。 紀文大尽舞 (新潮文庫) 作者: 米村圭伍 出版社/メーカー: 新潮社 発...
ドラマ

「次郎長 背負い富士」と山本一力さん

山本一力さんの『背負い富士』を原作に、NHK木曜時代劇「次郎長 背負い富士」の放送が本日より始まった。時代小説ほど時代劇には関心がないほうだが、山本作品がどのようにドラマ化されるか気になって第1回を見た。 次郎長を演じるのは中村雅俊さんだが...
人物

江川太郎左衛門英龍と鳥居耀蔵

佐々木譲さんの『幕臣たちと技術立国』を読み始めた。幕末、近代化へ向けて活躍した開明思想をもつ3人の幕臣の事跡を綴った読み物である。明治維新ではなく、開国を期に近代化が始まったという視点は、新鮮であり、かつ十分納得できる。 海防や高性能な溶鉱...
人物

読み終わった後、将棋を指したくなる時代小説

湯川博士さんの『大江戸将棋所 伊藤宗印伝』を読み終えた。江戸中期に活躍した将棋五世名人伊藤宗印の生涯を描く、この時代小説の最大の特徴は、当時の棋譜を33点も掲載し、駒の動きも解説している点だ。リアリティと臨場感に満ち、棋譜を通して、その時代...
幕末維新

幕末期に活躍した三人の技術系幕臣

江川太郎左衛門の家臣たちが描かれた『秋の金魚』(河治和香著)を読んだ後、幕末期に日本の近代化を推し進めた技術系の男たちがいたことを知った。そして薩長土の藩士ではなく、そのほとんどが幕臣であった。 日本の近代が始まったのは、つまり夜が明けたの...