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伝奇

日本と朝鮮をめぐる伝奇時代小説

荒山徹さんの『魔岩伝説』を通勤電車の中で読み始めた。『高麗秘帖 朝鮮出兵異聞 李舜臣将軍を暗殺せよ』、『魔風海峡』の卓抜した奇想でスケールの大きな伝奇小説に仕上がっていたので、今回も期待感大。前2作が豊臣秀吉の朝鮮出兵時を舞台にしていたのに...
その他

「ぜんまいざむらい」に教えられた

最近、「ぜんまいざむらい」が気になる。会社のIさんに教えてもらってから見始めたNHK教育テレビで月曜から金曜の毎朝7時50分から5分間放送されるアニメである。 ぜんまいざむらい 主人公のぜんまいざむらいは、ちょんまげがぜんまいに変えられた若...
伝奇

謎の浪人とやくざの三男坊、江戸へ出る

鈴木英治さんの『無言殺剣 火縄の寺』を読んだ。剣の腕は無類だが、一言も口を利かない謎の浪人と古河のやくざ郡兵衛一家の三男坊・伊之助の活躍を描く「無言殺剣」シリーズの第二弾である。片や過去をもつニヒルで無口な剣豪、片や純情ぶりとやさしさがらし...
武家

越前大野が魅力的に描かれた作品

昨日に続いて、浅黄斑さんの『山峡の城 無茶の勘兵衛日月録』について書きたい。青春時代小説として優れた作品になっている。その要因の一つが、主人公の暮らす場所・越前大野が魅力的に描かれていることが挙げられる。藤沢周平さんにおける山形・鶴岡のよう...
武家

越前大野藩を舞台にした青春時代小説

浅黄斑(あさぎまだら)さんの『山峡の城 無茶の勘兵衛日月録』を読んだ。浅黄さんは、『雨中の客』で第14回推理小説新人賞を受賞してデビューし、『死んだ息子の定期券』ほかで第4回日本文芸家クラブ大賞を受賞された、ミステリー小説での活躍で知られる...