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剣豪

貧乏剣術道場の師範代

乾荘次郎さんの『妻敵討ち 鴉道場日月抄』を読み始めた。乾さんには、鳥居耀蔵の晩年を描いた短篇を収録した『孤愁の鬼』という作品集がある。注目している時代小説作家の一人だ。 妻敵討ち (講談社文庫) 作者: 乾荘次郎 出版社/メーカー: 講談社...
市井人情

江戸の庶民のバイタリティー

出久根達郎さんの『安政大変』を読み終えた。大災害を描いているので、ちょっと哀しい物語や悲劇性のある話が多い。そんな中で、最後に収録された「玉手箱」はファンタスティックな作品で、読了後の余韻が快い。 安政大変 (文春文庫) 作者: 出久根達郎...
その他

地震と引用の必需品「ブックストッパー」

夕方、東京で震度3の地震が起きた。会社にいたが、割合大きく揺れた。ちょうど、明日は防災の日で、1923年には関東大震災が起こった日でもある。出久根達郎さんの『安政大変』を読んでいたこともあり、地震の怖さが頭にあったときだった。 安政大変 (...
市井人情

安政大地震を描いた時代小説

家のエアコンが故障してしまい、妻の実家へ避暑中で2日ばかりブログの更新を怠ってしまう。(交換部品を取り寄せる必要があるようで、エアコンはまだ直っていない) 出久根達郎さんの『安政大変』を読み始めた。安政二年十月二日に江戸を襲った大地震に翻弄...
剣豪

一放流の剣豪ヒーロー、水城聡四郎

上田秀人さんの『秋霜の撃(しゅうそうのげき)』を読んでいる。この時代小説のヒーロー水城聡四郎(みずきそうしろう)は、五百石高のお目見え以上の役人である勘定吟味役である。勘定吟味役というと、幕府の金の出入りいっさいを監督することが任務である。...