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伝奇

幕府vs津軽家、忍びの暗闘が見どころ

獏不次男さんの『津軽隠密秘帖』を読了。弘前藩津軽家は、津軽為信のよって南部氏から独立する形で興された。政治の中心から外れた北端の藩のせいか、これまで時代小説で取り上げられることは少なかった。 津軽隠密秘帖 作者: 獏不次男 出版社/メーカー...
市井人情

江戸の花火と鍵屋、玉屋

山内美樹子さんの『十六夜華泥棒』は江戸情緒を感じさせる捕物小説。読んでいたら、江戸の花火について解説されていた箇所があり、興味深かった。 十六夜華泥棒―鍵屋お仙見立絵解き (光文社時代小説文庫) 作者: 山内美樹子 出版社/メーカー: 光文...
捕物

江戸の美女、笠森お仙が活躍する捕物帳

山内美樹子さんの『十六夜華泥棒』を読んでいる。明和年間(田沼意次の時代)、浮世絵師の鈴木春信の錦絵のモデルとなり、人気者になった谷中・笠森稲荷の茶汲み娘・鍵屋お仙。そのお仙がヒロインとして活躍する捕物帳だ。 十六夜華泥棒―鍵屋お仙見立絵解き...
歴史読み物

『土芥寇讎記』は藩主たちの通信簿

磯田道史さんの『殿様の通信簿』によれば、『土芥寇讎記』には藩主の官位・家紋・年齢・家族歴・領地のこと・藩士の風俗など細かいことまで書かれている。とくに藩主の性格や言動などの記述は興味深いものがある。 殿様の通信簿 作者: 磯田道史 出版社/...
伝奇

実在した幕府の隠密帳を題材にした時代小説

原本が一冊のみ実在するという江戸幕府の隠密帳『土芥寇讎記(どかいこうしゅうき)』。元禄三年に幕府の高官によって記されたという謎の書である。そこには幕府隠密が調べ上げた諸大名243人の驚くべき実態が報告されていた。なかでも、弘前藩主津軽信政の...