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伝奇

愛妻家の剣客

荒崎一海さんの『風霜苛烈』を読み始めた。「闇を斬る」シリーズの第6弾である。今治藩を出奔し、江戸で直心影流十二代目の団野源之進の高弟として、代稽古の指南を務める鷹森真九郎。出奔の原因となった国家老の鮫島兵庫は亡くなったが、亀沢町の団野道場か...
幕末維新

幕末上海を舞台にした冒険小説

白石一郎さんの『生きのびる』を読み始めた。「横浜異人街事件帖」の第二弾にして、完結編になる作品だ。主人公の衣笠卯之助は、元南町奉行所定町廻り同心で、今は横浜で沖人足をするかたわら、神奈川奉行所与力塩田正五郎に頼まれて岡っ引きを務めている。 ...
市井人情

江戸・鎌倉河岸の若者たちの冒険

佐伯泰英さんの『埋みの棘』を読んでいる。今回は、政次、亮吉、彦四郎の三人が十一年前の少年時代に遭遇した事件が題材になっている。シリーズを通して、三人のキャラクターがしっかり描かれているので、どんな少年だったか容易に想像がつく。理知的で沈着冷...
市井人情

「金流しの十手」携帯ストラップ

佐伯泰英さんの『埋みの棘(うずみのとげ)』を入手する。政次、亮吉、彦四郎の三人が活躍する「鎌倉河岸捕物控」シリーズの第10弾である。 埋みの棘―鎌倉河岸捕物控 (ハルキ文庫 時代小説文庫) 作者: 佐伯泰英 出版社/メーカー: 角川春樹事務...
市井人情

江戸の風俗が堪能できる捕物帳

東郷隆さんの『異国の狐』を読んでいる。幕末の江戸を舞台にした、芝神明の御用聞き・万吉親分が活躍する連作形式の捕物小説。万吉の水際立った捕物ぶりを描くともに、激動する時代の様子と江戸の風俗を映し出す作品になっていて、捕物帳の面白さが満喫できる...