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剣豪

江戸の老舗が出てくる時代小説

花家圭太郎さんの『青き剣舞』を読んでいる。主人公の桑原玄二郎と妻のお芙卯は、秋田から江戸に出て、室町三丁目と町年寄喜多村彦右衛門屋敷の間、浮世小路の奥に住まいを借りている。現在の日本橋界隈に相当する、江戸の中心に暮らしているせいか、江戸時代...
剣豪

元禄の世を生きる三人の若侍

花家圭太郎さんの『青き剣舞(あおきけんばい)』を読み始めた。花家さんは、秋田・佐竹藩の名物男・戸沢小十郎がホラを吹きまくる痛快時代小説『暴れ影法師』など「花の小十郎」シリーズでおなじみの時代小説家。今回は、舞台を元禄の世に移して、三人の若者...
市井人情

じんわりと心が温かくなる時代小説

今井絵美子さんの『雁渡り 照降町自身番書役日誌』を読んだ。自身番とは江戸の町の警備のために設けられた番屋のこと。書役(かきやく)は町名主の補佐として自身番に詰めて、諸々の事務にあたっていた。 この物語の主人公書役の喜三次は、元の名を生田三喜...
お知らせ

7月の検索語ベスト20発表

「ほぼ日刊時代小説」の7月の検索語ベスト20を発表します。 7月の順位(前月順位) 検索語 検索数 1位( 1位) 時代小説 146 2位( 5位) しゃばけ 75 3位( 3位) 小説 65 4位( 2位) 佐伯泰英 58 5位( ― )...
市井人情

照降町を舞台にした人情時代小説

今井絵美子さんの『雁渡り』を読み始めた。今井さんは、『鷺の墓』『雀のお宿』で注目される、新進時代小説家。前2作は瀬戸内の一藩を舞台にした、連作形式の武家小説。一転して、今回は江戸の日本橋北内神田の堀江町、小舟町、小網町の三町、通称照降町(て...