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戦国

信長、秀吉、家康に仕えた、鷹匠一代記

山本兼一さんの『白鷹伝(はくようでん)』を読んだ。武田信玄、浅井長政、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の五人の戦国武将に仕えた鷹匠・小林家次(家鷹)の生涯を描く戦国時代小説である。この作品の素晴らしさは、諏訪流第十七代鷹師(鷹匠を教える師)の田...
歴史読み物

素晴らしき江戸の曲者たち

野口武彦さんの『大江戸曲者列伝 太平の巻』を読んだ。時代小説ではないが、江戸に生きた人物たちのゴシップを綴った読み物であり、著名人らが身近に感じられる一冊。 大江戸曲者列伝―太平の巻 (新潮新書) 作者: 野口武彦 出版社/メーカー: 新潮...
市井人情

浮世絵師国芳と遠山の金さん

河治和香(かわじわか)さんの『侠風むすめ(きゃんふうむすめ)』を読んだ。河治さんは、『秋の金魚』で第2回小学館文庫小説賞を受賞された、注目の時代小説家。『秋の金魚』では、江川太郎左衛門配下の二人の男の間で、恋に悩む女性を主人公に配して幕末か...
ドラマ

向田邦子展と時代劇

世田谷文学館で行われている「向田邦子 果敢なる生涯」の企画展示を見てきた。恥ずかしながら、向田さんの小説もエッセイもちゃんと読んだことはなかったが、展示で生原稿を読み進めるうちにあらためて文章がとても上手いということを実感し、エッセイ集の『...
市井人情

霊岸島の下り酒問屋を舞台にした捕物小説

千野隆司さんの『新川河岸迷い酒』を読む。『大川端ふたり舟』に続く、「霊岸島捕物控」シリーズの第2弾である。主人公は、霊岸島富島町一丁目に家がある、岡っ引きの五郎蔵。前作では一人娘のお妙を中心に物語が進んだが、今回は五郎蔵の活躍にスポットが当...