剣豪「磐音の不覚」が面白くしている 佐伯泰英さんの『梅雨ノ蝶』を読んでいる。金杉惣三郎、清之助、赤目小籐次、政次ら、佐伯作品のヒーローたちは、物語が進むごとに強くなりすぎるというか、偉くなりすぎていく。ゲームと同じように、次々に敵を倒すうちに強くなっていくわけで、勧善懲悪ぶり...剣豪市井人情江戸痛快
剣豪秋の雨と『梅雨ノ蝶』 秋の雨の日、佐伯泰英さんの『梅雨ノ蝶』を読み始めた。「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズの第19作目にあたる。佐伯さんのシリーズの中で一番筆が進んでいる。書き下ろしなので、発売時期と物語の季節を合わせてもらえると、より作品との一体感が深まる気が...剣豪市井人情江戸痛快
伝奇本を読んでいて、汗が噴き出してきた 荒崎一海さんの『風霜苛烈』を一気に読み終えた。熱を出して寝込んでいる妻のかたわらで読んでいたせいか、途中、物語に集中できずに眠気を感じていた。ところが、物語の残り三分の二を過ぎたあたりで、アドレナリンなのか、ドーパミンなのか、よくわからない...伝奇剣豪江戸
伝奇愛妻家の剣客 荒崎一海さんの『風霜苛烈』を読み始めた。「闇を斬る」シリーズの第6弾である。今治藩を出奔し、江戸で直心影流十二代目の団野源之進の高弟として、代稽古の指南を務める鷹森真九郎。出奔の原因となった国家老の鮫島兵庫は亡くなったが、亀沢町の団野道場か... 2020.04.11伝奇剣豪江戸
幕末維新幕末上海を舞台にした冒険小説 白石一郎さんの『生きのびる』を読み始めた。「横浜異人街事件帖」の第二弾にして、完結編になる作品だ。主人公の衣笠卯之助は、元南町奉行所定町廻り同心で、今は横浜で沖人足をするかたわら、神奈川奉行所与力塩田正五郎に頼まれて岡っ引きを務めている。 ... 2019.12.20幕末維新捕物痛快