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捕物

勝海舟の迷探偵ぶりが魅力

坂口安吾さんの『勝海舟捕物帖』を読み始めた。『明治開化 安吾捕物帖』を改題したもので、坂口安吾生誕100年を記念して、人物文庫から刊行された時代ミステリーだ。 勝海舟捕物帖 (人物文庫) 作者: 坂口安吾 出版社/メーカー: 学陽書房 発売...
剣豪

「磐音の不覚」が面白くしている

佐伯泰英さんの『梅雨ノ蝶』を読んでいる。金杉惣三郎、清之助、赤目小籐次、政次ら、佐伯作品のヒーローたちは、物語が進むごとに強くなりすぎるというか、偉くなりすぎていく。ゲームと同じように、次々に敵を倒すうちに強くなっていくわけで、勧善懲悪ぶり...
剣豪

秋の雨と『梅雨ノ蝶』

秋の雨の日、佐伯泰英さんの『梅雨ノ蝶』を読み始めた。「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズの第19作目にあたる。佐伯さんのシリーズの中で一番筆が進んでいる。書き下ろしなので、発売時期と物語の季節を合わせてもらえると、より作品との一体感が深まる気が...
伝奇

本を読んでいて、汗が噴き出してきた

荒崎一海さんの『風霜苛烈』を一気に読み終えた。熱を出して寝込んでいる妻のかたわらで読んでいたせいか、途中、物語に集中できずに眠気を感じていた。ところが、物語の残り三分の二を過ぎたあたりで、アドレナリンなのか、ドーパミンなのか、よくわからない...
伝奇

愛妻家の剣客

荒崎一海さんの『風霜苛烈』を読み始めた。「闇を斬る」シリーズの第6弾である。今治藩を出奔し、江戸で直心影流十二代目の団野源之進の高弟として、代稽古の指南を務める鷹森真九郎。出奔の原因となった国家老の鮫島兵庫は亡くなったが、亀沢町の団野道場か...