武家 江戸前期を舞台にした無茶勘シリーズが面白い 浅黄斑(あさぎまだら)さんの『残月の剣』を読んだ。越前大野藩の藩士落合勘兵衛を主人公にした「無茶の勘兵衛日月録」シリーズの第三弾である。幼い頃から無鉄砲な行動が多くて、「無茶の勘兵衛」と呼ばれた、越前大野で知らぬ者がいないという落合勘兵衛は... 2020.01.14 武家江戸青春
お悔やみ 『四十七人の刺客』の池宮彰一郎さんが死去 新感覚で赤穂浪士討入りを描いた『四十七人の刺客』などで知られる時代小説家の池宮彰一郎さんが、肺がんのため、5月6日に死去された。83歳。四十七人の刺客〈上〉 (角川文庫)作者: 池宮彰一郎出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/04... お悔やみ作家武家
ミステリー 秀頼脱出劇を描く会心作 今年のGWも終わってしまった。すっかり怠け癖がついてしまい、ブログを6日間も休んでしまった。申し訳ない気持ちが半分とスッキリとした気分が半分といったところか。GW期間中に、岡田秀文さんの『秀頼、西へ』を読んだ。単行本は、『落ちた花は西へ奔れ... ミステリー戦国
市井人情 林家正蔵さんが解説を書いた時代小説 和田はつ子さんの『やさぐれ三匹事件帖』を読んだ。和田さんの時代小説といえば、『口中医桂助事件帖』シリーズや『藩医 宮坂涼庵』など、医師を主人公とするもので、捕物小説の中に、江戸の歯科や医療が描かれていて面白く読める。やさぐれ三匹事件帖 (ベ... 市井人情捕物江戸
市井人情 骨董を題材に文明開化の京を描く 火坂雅志さんの『骨董屋征次郎京暦』を読んだ。火坂さんは、2009年のNHK大河ドラマの原作者として注目されていて、戦国時代のヒーローを主人公にした傑作歴史時代小説を多く書かれている。歴史上の人物に現代的な視点からスポットを当ててドラマティッ... 市井人情幕末維新明治