作家

佐伯泰英さんにお会いする

日本橋三越本店で催された「第3回江戸老舗 味と技の大江戸展」(~3/25まで)に行ってきた。この催事は、東都のれん会のイベントで、東都のれん会の会員店も約40店が出店し、名物や限定品を販売したり、実演するほか、落語や講談など江戸情緒を感じさ...
妖・ホラー

根岸肥前守が活躍する「耳袋秘帖」シリーズ

風野真知雄さんの『八丁堀同心殺人事件』を読む。南町奉行根岸肥前守鎮衛(ねぎしひぜんのかみやすもり)を主人公とした、『赤鬼奉行根岸肥前』に続く、捕物帳「耳袋秘帖」シリーズの第二弾である。根岸肥前守は、江戸時代の怪奇な話を綴った『耳袋(耳嚢)』...
市井人情

深川を舞台とした本格市井小説

富樫倫太郎さんの『すみだ川物語 宝善寺組悲譚』を読んだ。富樫さんの作品は未読だったが、『陰陽寮』や『妖説 源氏物語』などの、平安朝を舞台にした伝奇小説で知られる作家である。その富樫さんが、江戸深川を舞台にした物語を書かれたということで、興味...
歴史読み物

江戸時代通になれる本

最近、時代小説好きが高じて、江戸時代の魅力に取りつかれている。『山本博文教授の江戸学講座』は、そんな江戸好きにピッタリの本だ。山本博文教授の江戸学講座 (PHP文庫)作者: 山本博文,逢坂剛,宮部みゆき出版社/メーカー: PHP研究所発売日...
市井人情

私塾塾頭を主人公とした時代小説

牧南恭子(まきなみやすこ)さんの『三冬塾ものがたり 秋のひかり』を読む。牧南さんの作品を読むのは、深川を横断する小名木川沿いに住む人々を描いた短篇集『女泣川花ごよみ』以来、2作目になる。『秋のひかり』の主人公は、尾張出身で昌平校で学び、「三...