捕物

鎌倉河岸の面々が川越を行く

佐伯泰英さんの『代がわり』を読む。鎌倉河岸の酒問屋豊島屋に集う四人の若者(政次、亮吉、彦四郎、しほ)の活躍を描く「鎌倉河岸捕物控」シリーズの第十一弾。代がわり―鎌倉河岸捕物控 (ハルキ文庫 時代小説文庫)作者: 佐伯泰英出版社/メーカー: ...
ドラマ

水戸藩の書物同心とは

出久根達郎さんの『おんな飛脚人 世直し大明神』を読み始めた。前作の『おんな飛脚人』は、NHKで本上まなみさんの主演でドラマ化(「人情とどけます~江戸娘飛脚」)されたほどで、読み味がよかった。久々におんな飛脚人のまどかや清太郎、ふさなど、飛脚...
戦国

信長、秀吉、家康に仕えた、鷹匠一代記

山本兼一さんの『白鷹伝(はくようでん)』を読んだ。武田信玄、浅井長政、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の五人の戦国武将に仕えた鷹匠・小林家次(家鷹)の生涯を描く戦国時代小説である。この作品の素晴らしさは、諏訪流第十七代鷹師(鷹匠を教える師)の田...
歴史読み物

素晴らしき江戸の曲者たち

野口武彦さんの『大江戸曲者列伝 太平の巻』を読んだ。時代小説ではないが、江戸に生きた人物たちのゴシップを綴った読み物であり、著名人らが身近に感じられる一冊。大江戸曲者列伝―太平の巻 (新潮新書)作者: 野口武彦出版社/メーカー: 新潮社発売...
市井人情

浮世絵師国芳と遠山の金さん

河治和香(かわじわか)さんの『侠風むすめ(きゃんふうむすめ)』を読んだ。河治さんは、『秋の金魚』で第2回小学館文庫小説賞を受賞された、注目の時代小説家。『秋の金魚』では、江川太郎左衛門配下の二人の男の間で、恋に悩む女性を主人公に配して幕末か...