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市井人情

「公事宿事件書留帳」に新キャラクター

澤田ふじ子さんの『無頼の絵師』を読んだ。京の公事宿「鯉屋」に居候する田村菊太郎が難事件を人情味あふれる裁きで解決する「公事宿事件書留帳」シリーズの第十一集である。 無頼の絵師―公事宿事件書留帳〈11〉 (幻冬舎文庫) 作者: 澤田ふじ子 出...
武家

浅野内匠頭夫人から描く忠臣蔵

湯川裕光さんの『瑤泉院 忠臣蔵の首謀者・浅野阿久利』を読み始めた。『瑤泉院 三百年目の忠臣蔵』のタイトルで、1998年10月に新潮社より刊行された作品が、文庫化に伴い改題したもの。瑤泉院は、浅野内匠頭長矩の夫人阿久利(あぐり)が長矩切腹後に...
伝奇

東北の藩を舞台にした時代小説

高橋義夫さんの『かげろう飛脚』を読んだ。単なる御家騒動ものに終わらず、武士としての生き様を描いていて面白かった。主人公の鬼悠市の活躍ぶりも見ものだが、悠市に密命を下す奏者番の加納正右衛門、悠市の上司ながら形ばかりで秘事を知らされていない足軽...
伝奇

待ちに待った、年末年始休みに突入

今年は後半になって、急に仕事が忙しくなってしまい、ブログとHPの更新がままならなくなった。「ほぼ日刊時代小説」のタイトルも返上しなくてはならないくらいのピンチだ。でも、今日から待ちに待った年末年始の休みに突入。時代小説の読書に、溜まっていた...
江戸

医者の逃亡者を描く時代小説

佐藤雅美(さとうまさよし)さんの『啓順地獄旅』を読んでいる。無実の罪を着せられ、江戸の火消しの顔役・聖天松に命を狙われる医者の啓順の逃亡劇を描く、『啓順凶状旅』に続くシリーズ第2弾である。 啓順地獄旅 (講談社文庫) 作者: 佐藤雅美 出版...