市井人情 山本一力作品の核となる料亭「江戸屋」 山本一力さんの『梅咲きぬ』を読む。『あかね空』や『損料屋喜八郎始末控え』などの、山本さんの時代小説ではおなじみの深川の料亭「江戸屋」の女将である四代目秀弥(ひでや)を主人公とした長編時代小説。 梅咲きぬ (文春文庫) 作者: 山本一力 出版... 2020.01.23 市井人情江戸経済
お悔やみ 海洋時代小説の二宮隆雄さんの死を悼む 時代小説家で、ヨットレーサーとして知られる二宮隆雄さんが9月9日に心筋梗塞で亡くなられた。61歳だった。二宮さんは、ヨット競技者や解説者として活躍されるかたわら、『覇王の海 海将九鬼嘉隆』や『海援隊烈風録』『風炎の海』などの海をテーマにした... お悔やみ江戸海洋
市井人情 疲れを癒す、木戸番小屋 北原亞以子さんの『夜の明けるまで 深川澪通り木戸番小屋』を読む。「深川澪通り木戸番小屋」シリーズの4作目で、著者は本書で第39回吉川英治文学賞を受賞している。深川中島町の澪通りにある木戸番小屋に住む笑兵衛とお捨の夫婦のもとに、痛みを抱えた人... 市井人情江戸
市井人情 船宿を舞台にした傑作捕物小説 樋口有介さんの『船宿たき川捕物暦』を読む。樋口さんの他の作品は未読だが、『ぼくと、ぼくらの夏』でサントリーミステリー大賞読者賞を受賞、以後、青春ミステリーおよび純文学的な青春小説などで活躍されている作家。時代小説ファンとしては、現代ミステリ... 2019.11.23 市井人情捕物江戸
市井人情 臥煙と呼ばれる火消しを主人公にした時代小説 浅黄斑(あさぎまだら)さんの『衣紋坂の時雨 湯島・妻恋坂ごよみ』を読んだ。浅黄さんは最近注目している時代小説作家の一人。今回は、臥煙(がえん)と呼ばれる定火消の火事場人足が主人公。臥煙は荒くれ者が多くて、只飲み只食いは日常茶飯事で、銭さしを... 市井人情江戸