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市井人情

内館牧子さんの時代小説

脚本家の内館牧子さんの『転がしお銀』を読み始めた。池宮彰一郎さんや藤原緋沙子さん、庄司圭太さんら、脚本家出身の時代小説家は多い。かつてのトレンディドラマやNHK朝の連続テレビ小説「ひらり」や「私の青空」などの内館さんがどんな物語を描くのか気...
伝奇

女の城、吉原に暮らす浪人

上田秀人さんの『散華の太刀』を読んだ。『悲恋の太刀』『不忘の太刀』『孤影の太刀』に続く「織江緋之介見参」シリーズの第四弾である。 散華の太刀―織江緋之介見参 (徳間文庫) 作者: 上田秀人 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2006/...
武家

江戸時代の武士のいじめ

山本博文さんの『江戸の金・女・出世』を読んでいる。「週刊現代」に連載された後に、講談社現代新書『サラリーマン武士道 江戸のカネ・女・出世』として刊行されたものを文庫化したもの。 江戸の金・女・出世―シリーズ江戸学 (角川ソフィア文庫) 作者...
市井人情

江戸の人にもお金は大事

『万事金の世』を読み終えた。お金をテーマにした悲喜劇を描いた時代小説のアンソロジーである。この本に収録された作家のラインナップに妙味がある。活躍が目覚しい現役作家から、故人になられた作家まで、バランスがいい。 万事金の世―時代小説傑作選 (...
作家

文芸評論家の井家上隆幸さんの話

昨晩、ある雑誌の企画で文芸評論家の井家上隆幸(いけがみたかゆき)さんとお会いする機会があった。井家上さんというと、『20世紀冒険小説読本』(海外篇・国内篇)などの著作があり、日本の冒険小説の書評家の第一人者として知られる。 20世紀冒険小説...